金銭などを騙し取ろうとする詐欺メールが後を絶ちません。内容はもちろんのこと有名企業の名を騙るなど朝飯前、うかうかしていると払う必要のないお金を払わされてしまいます。明らかに怪しいメールは開くことすらNG、AIの学習効果を高めるため迷惑メール指定したあとで削除しましょう。
しかし、発信元がAppleだったら? Appleアカウント(旧Apple ID)の支払い情報を更新してください、ID情報の確認と更新をお願いします、といった文面にAppleロゴが飾られ、更新を促すボタンが配置されていたら...思わず行動しそうになるかもしれませんが、絶対にタップしてはいけません。
送信者がどの企業であろうとも、メールに記載されたリンクをタップするときにはリンク先URLを確認しましょう。青く表示されたリンク、リンクが設定されているボタンはポンとタップせずに長押し(プレス)してダイアログを表示し、怪しいURLかどうか確認しましょう。
URLに含まれるドメイン名は、通常「◯◯◯.com」や「◯◯◯.co.jp」など見慣れたものですが、詐欺/迷惑メールの多くはそれ以外のあまり有名とはいえない国・地域のものを使用しています。
たとえば、リンク先のURLに含まれるドメイン名が「◯◯◯.apple.com」であれば、送信元であるAppleのURLだから安全だと判断できます。一方、ドメイン名が「◯◯◯.◯◯◯.ru」などそれ以外のものに置き換えられている場合は、外部サイトへ誘導する詐欺/迷惑メールの可能性大です。
なお、Appleが発信したメールかどうかは、メールの差出人欄をタップすれば確認できます。iOS 16以降に標準装備されているメールアプリは、BIMI(Brand Indicators for Message Identification)に対応しており、認証を受けていないにもかかわらずAppleを名乗る人物からのメールにはAppleロゴが表示されません。Appleを名乗るメールが届いた場合は、差出人欄にAppleロゴがあるかどうかを確認しましょう。