パナソニックは1月23日、Lマウントのフルサイズミラーレス「LUMIX S5II」(DC-S5M2)「LUMIX S5IIX」(DC-S5M2X)の新ファームウエアを公開した。LUMIX S9で先行して搭載したハイブリッドズームを搭載したのが最大の改良点。DC-S1/S1RやDC-GH7/G9M2、一部Lマウントレンズも新ファームウエアを用意する。アップデートは無料。

  • Lマウントのフルサイズミラーレス「LUMIX S5II」「LUMIX S5IIX」が、LUMIX S9で搭載して好評を博したハイブリッドズームに対応する

おもな機能改良は以下の通り。

ハイブリッドズーム/クロップズームに対応

画面の中央部を切り出すクロップズームと光学ズームをシームレスに組み合わせて、ワイド端の焦点距離を変えずズームリング操作のみで高倍率のズームが可能になる。20-60mmのキットレンズの場合、最大187mmの望遠撮影に対応する。対応機種はDC-S5M2/DC-S5M2X/DC-G9M2(DC-G9M2はクロップズームのみ)。

スマートフォンアプリ「LUMIX Lab Ver.1.3」に対応

LUMIX LabのVer.1.3に対応し、カメラとスマホの接続がより速くなり、SNSへのシェアまでスムーズにできるように。Bluetooth接続でスマートフォンをシャッターリモコンとして使い、写真撮影や動画記録の開始・停止が可能。Wi-Fi接続では、カメラをリモート制御してライブビュー画面をスマートフォン画面に表示しながら撮影ができ、露出やホワイトバランスなどの基本設定、オートフォーカスの操作や写真撮影、動画記録などの操作ができる。対応機種はDC-S5M2/DC-S5M2X/DC-GH7/DC-G9M2。

MP4(Lite)を追加

SNSのショート動画などをシェアするのに最適な低ビットレートの動画形式MP4(Lite)に対応。ファイルサイズが小さいため、転送速度も速く、よりスムーズな編集作業が可能。対応機種はDC-S5M2/DC-S5M2X/DC-GH7/DC-G9M2。

自動認識AFに飛行機認識・列車認識を追加

被写体認識に飛行機認識と列車認識を追加。飛行機認識では「機体」と「機首優先」、列車認識では「先頭車両」と「主要部優先」の部位選択が可能。車認識・バイク認識は、新たに部位選択の認識を追加した。対応機種はDC-S5M2/DC-S5M2X/DC-G9M2。

複数フレームマーカー表示が可能

任意のフレームを3つまで同時表示が可能。フレーム表示のアスペクト比を維持したまま拡大縮小や表示位置を変更できる。対応機種はDC-S5M2/DC-S5M2X/DC-GH7/DC-G9M2。