スタイリッシュな家電で人気のバルミューダが、直販サイトにて新製品2種類の予約をスタートしました。ひとつはなんと非家電製品で、バルミューダ初となるカセットコンロ「Table Stove」。そして、もう一製品は電気ケトルの新ラインナップとなる「MoonKettle」です。
新ケトルは新しく温度調整機能が搭載されたほか、今までにない東洋的デザインが特徴的です。いずれも価格はオープンで、直販価格はTable Stoveが19,800円、MoonKettleが27,500円になります。発売前ですが、気になる新製品をバルミューダ旗艦店にてチェックしてきました。
大きな鍋も使える背の低いカセットコンロ
Table Stoveは、バルミューダらしいソリッドなデザインが目を惹く外炎式のカセットコンロです。高級感のあるシンプルなデザインはもちろん、本製品で特徴的なのが背の低さ。テーブルから鍋を置く五徳までの高さは73mm。
同社によると、現在Table Stoveがカセットコンロのなかで一番背が低いのだそう。鍋の位置を可能なかぎり低くすることで、座ったままでも鍋の中がみやすく、とりわけがしやすいというメリットがあります。
もうひとつのデザイン特徴が、本体が幅広であること。カセットコンロはボンベユニットに調理器具が重なると、熱がこもって事故を起こす危険性があります。このためカセットコンロごとに使用可能な鍋サイズ上限が設定されています。
Table Stoveは一般的なカセットコンロより、五徳からボンベユニットまでの位置をやや離すことで直径30cmまでの鍋が利用可能。直径30cmまで使えるカセットコンロは他社でもありますが、選択肢は少ないのでこれは嬉しいポイントです。
ちなみに、最大発熱量は3.1kW(2,700kcal/h)と一般的。カセットコンロとしては、とくに新しい機能はありません。カセットコンロは目に触れやすい卓上調理器具なので「デザインにこだわりたい」「(背が低くて鍋にアクセスしやすいという)使いやすさにこだわりたい」という人に向けた製品といえそうです。
バルミューダらしいギミック満載の電気ケトル
今回の新製品で「バルミューダらしさ」を感じる新製品といえば、電気ケトルのMoonKettleでしょう。なんといってもデザインが特徴的で、昔ながらの薬罐のような丸みのあるシルエットに、バルミューダらしいシンプルモダンな印象を掛け合わせた絶妙なバランスです。
ちなみに、バルミューダにはもともと電気ケトルの人気製品「BALMUDA The Pot」が存在します。このBALMUDA The Potが容量600mlでお湯を沸騰させるだけだったのに対し、新製品MoonKettleは900mlサイズで温度を50~100℃まで1℃単位で調整できるという違いがあります。
デザイン性の高さも魅力的ですが、本製品で「バルミューダらしい!」と感じたのが音と光の演出。ケトルを加熱中は電源ベースのLEDがゆらゆらと光り、まるでケトルを火にかけているかのような見た目。さらに、加熱中はカチカチと時を刻むような音の演出があり、加熱終了すると優しいギターのような音でお知らせしてくれます。
最近はデザインにこだわった電気ケトルも増えていますが、ここまで振り切ったデザインの製品はなかなか珍しいのではないでしょうか。
焚火や炎には癒やし効果があるといわれていますが、MoonKettleもケトルのレトロなデザインとLEDの相乗効果でちょっとした癒やし効果があります。自宅にあるだけで「ゆっくりお茶をしようか」という気分にさせてくれるケトルだと感じました。