スタイリッシュな家電で人気のバルミューダが、直販サイトにて新製品2種類の予約をスタートしました。ひとつはなんと非家電製品で、バルミューダ初となるカセットコンロ「Table Stove」。そして、もう一製品は電気ケトルの新ラインナップとなる「MoonKettle」です。

新ケトルは新しく温度調整機能が搭載されたほか、今までにない東洋的デザインが特徴的です。いずれも価格はオープンで、直販価格はTable Stoveが19,800円、MoonKettleが27,500円になります。発売前ですが、気になる新製品をバルミューダ旗艦店にてチェックしてきました。

  • バルミューダ初となるカセットコンロ「Table Stove」。バルミューダらしいスッキリしたデザイン。ブラックは11月22日発売、ホワイトは12月上旬発売予定です

  • 人気の電気ケトルには東洋的デザインの「MoonKettle」が登場。嬉しいことに温度調整機能搭載。11月14日より発売開始します

大きな鍋も使える背の低いカセットコンロ

Table Stoveは、バルミューダらしいソリッドなデザインが目を惹く外炎式のカセットコンロです。高級感のあるシンプルなデザインはもちろん、本製品で特徴的なのが背の低さ。テーブルから鍋を置く五徳までの高さは73mm。

同社によると、現在Table Stoveがカセットコンロのなかで一番背が低いのだそう。鍋の位置を可能なかぎり低くすることで、座ったままでも鍋の中がみやすく、とりわけがしやすいというメリットがあります。

  • 本体サイズは幅425×奥行274×高さ92mm、重量約2.5kg。本体は高い耐久性があるアルミダイキャスト製。正面のメーカーロゴがデザインを引き締めてくれます

  • 背を低くするため、五徳を外した底面は独自の放熱構造を採用しています。目に見えない底面まで美しいデザインなのはさすがバルミューダ

  • ワンタッチでカセットガスを装着できるマグネット式。使用時にボンベを温めることで火力を安定させられる「ヒートパネル」も搭載しています

もうひとつのデザイン特徴が、本体が幅広であること。カセットコンロはボンベユニットに調理器具が重なると、熱がこもって事故を起こす危険性があります。このためカセットコンロごとに使用可能な鍋サイズ上限が設定されています。

Table Stoveは一般的なカセットコンロより、五徳からボンベユニットまでの位置をやや離すことで直径30cmまでの鍋が利用可能。直径30cmまで使えるカセットコンロは他社でもありますが、選択肢は少ないのでこれは嬉しいポイントです。

  • 直径30cmのパエリア鍋をのせたところ。直径30cmといえば土鍋10号くらいなので大人数での鍋にも重宝しそう

ちなみに、最大発熱量は3.1kW(2,700kcal/h)と一般的。カセットコンロとしては、とくに新しい機能はありません。カセットコンロは目に触れやすい卓上調理器具なので「デザインにこだわりたい」「(背が低くて鍋にアクセスしやすいという)使いやすさにこだわりたい」という人に向けた製品といえそうです。

  • じつは、別売りのTable Stove用アクセサリーも用意されています。写真はTable Stove専用収納ケース(3,520円)

  • 鉄鋳物のオリジナルいろり鍋(13,200円)。オンラインストアかバルミューダ各店舗にて購入した場合、専用ケースがプレゼントされるキャンペーンも開催中です

バルミューダらしいギミック満載の電気ケトル

今回の新製品で「バルミューダらしさ」を感じる新製品といえば、電気ケトルのMoonKettleでしょう。なんといってもデザインが特徴的で、昔ながらの薬罐のような丸みのあるシルエットに、バルミューダらしいシンプルモダンな印象を掛け合わせた絶妙なバランスです。

ちなみに、バルミューダにはもともと電気ケトルの人気製品「BALMUDA The Pot」が存在します。このBALMUDA The Potが容量600mlでお湯を沸騰させるだけだったのに対し、新製品MoonKettleは900mlサイズで温度を50~100℃まで1℃単位で調整できるという違いがあります。

  • ハンドルと電源ベースを含んだサイズは幅226×奥行217×高さ297mm、重量約1.5kg。後ろにある縦長のケトルは従来からのBALMUDA The Potです

  • 電源ベースには脚があり、横から見ると茶盤のようにも見えるデザイン。電源ベース上面を可能な限りフラットにデザインするため、温度調整ダイヤルは側面に配置するというこだわりも

デザイン性の高さも魅力的ですが、本製品で「バルミューダらしい!」と感じたのが音と光の演出。ケトルを加熱中は電源ベースのLEDがゆらゆらと光り、まるでケトルを火にかけているかのような見た目。さらに、加熱中はカチカチと時を刻むような音の演出があり、加熱終了すると優しいギターのような音でお知らせしてくれます。

【動画】MoonKettleにて加熱中の動画。ケトル底が炎のようにゆらゆら光ってカチカチと時計のような音が聞こえます。湯温がリアルタイムで液晶表示されるので、待ち時間の推測ができるのも便利 ※音が出ます

【動画】加熱終了時の音は設定画面で3つの音から選べます。もちろん音量も調整可能です ※音が出ます

最近はデザインにこだわった電気ケトルも増えていますが、ここまで振り切ったデザインの製品はなかなか珍しいのではないでしょうか。

焚火や炎には癒やし効果があるといわれていますが、MoonKettleもケトルのレトロなデザインとLEDの相乗効果でちょっとした癒やし効果があります。自宅にあるだけで「ゆっくりお茶をしようか」という気分にさせてくれるケトルだと感じました。