NECパーソナルコンピュータから、Androidタブレット「LAVIE Tab T11(T1155/HAS)」が7月11日に発売されました。短時間ながら試用する機会を得たので、実機写真を中心にご紹介します。
LAVIE Tab T11(T1155/HAS)は、11インチ(1,920×1,200ドット)のワイドディスプレイを備える大画面スタンダードモデル。SoCはMediaTek Helio G88を搭載し、メモリは4GB、ストレージは128GBという構成で、OSはAndroid 13。市場想定価格は49,280円です。
最近のLAVIE Tabシリーズは性能・グレードの上下を問わず「LAVIE Tab T〇〇」(※〇には画面サイズが入る)といったネーミングに統一されています。たとえばLAVIE Tab T14(T1495/HAS)は Dimensity 9000搭載のハイエンドモデルですし、同じT11でも2023年発売のT1195/FASはKompanio 1300T搭載の高性能寄りで価格帯がまったく異なったりとやや複雑なラインナップになっているので注意が必要です。ひとまず、今回登場したT1155/HASに関しては「お手頃価格の大画面モデル」という位置付けとなります。
処理性能としてはエントリーモデルからミドルレンジ程度の域に留まりますが、視野角も広い90Hz液晶にDolby Atmos対応のクアッドスピーカー、Wi-Fiモデルのタブレットでは省略されがちなGPS機能、IP52相当の防塵・防滴など、機能面での充実ぶりは評価できます。基本性能だけでいえば同等の内容でより安価なAndroidタブレットの選択肢は多々ありますが、こういった+αの要素を考えればあえて選ぶ価値はありそうです。
また、本機種に限った話ではなく現行のLAVIE Tabシリーズ各機種に共通することですが、タブレットをパソコンのセカンドモニターとして使える「つながる! LAVIE」や手書きで計算できる「MyScript Calculator 2」などの便利なアプリが搭載されているのも魅力といえます。
また、純正オプションの充実ぶりにも注目。画面を覆って持ち歩けるタブレットカバーや画面保護ガラスはもちろん、4096段階筆圧検知・傾き検知対応の「デジタルペン3」も利用可能(※デジタルペン3は他機種と共通で発売済み)。さらに、タイミングの都合で今回は試せませんでしたが、専用キーボード(PC-AC-AD049C)も8月中に発売予定です。プレミアムタブレットでは当たり前でも、スタンダードモデルでこういった生産性を高めるアイテムをフルセットで揃えて使える機種は貴重ではないでしょうか。