皆さんは、 HUION(フイオン)というメーカーをご存じでしょうか? 2011年の設立以来、ペンタブレットや液晶ペンタブレットを中心に、世界中のクリエイターの制作環境を支えてきたメーカーです。 今回レビューするのは、そんなHUIONの最新世代モデルである液晶ペンタブレット2機種『Kamvas Pro 24 (Gen 3)』と『Kamvas Pro 27 (144Hz)』。 本記事では、デザインやイラストなどのクリエイティブ制作を本業としている筆者が、2モデルを使い比べながら、その魅力や違いを本音でレビューしていきます。

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【Kamvas Pro 24 (Gen 3)】本命感がすごい! さすがプロ向け、大満足の使いやすさ

まずはKamvas Pro 24 (Gen 3)から使ってみることに。液晶ペンタブレットはスペックだけでなく、「画面が見やすいか」「思った通りに描けるか」で満足度が決まる機材です。その点、Kamvas Pro 24 (Gen 3)は触り始めた瞬間から、「クリエイティブ制作の相棒にできそう!」と強く感じました。

セットアップはドライバをインストールして、ケーブルをつなぐだけとシンプル。ものの数分で完了できました。 しかし、それ以上に「助かるな」と感じたのが付属アクセサリの充実っぷり

  • 梱されていたもの一式

    梱されていたもの一式

左手デバイス『Keydial Remote』や、色の維持や調整に使う『G1 カラーキャリブレーター』のほか、ケースに入ったペン2本と替え芯(計10本)、グローブ、画面拭きまで付属していて、至れり尽くせり!

ケーブル類は多少多めで、本体もしっかり重さがあります。ただ、そもそも持ち運び用ではなく制作机に据え置きで使うモデルなので、個人的には全く問題なし。有線接続だからこそ、作業中に接続が不安定になったり突然切れたりしにくい安心感がありますし、重量感にも本気を感じます。

画面がきれいで見やすい! 色の美しさも◎

接続してまず「いいな」と感じたのが、画面の美しさです。23.8インチの作業領域と4Kの解像度で、デスクトップ画面が映った時点で引き込まれるような感覚がありました。 発色はしっかりしているのに必要以上に鮮やかすぎる感じもありません。制作に集中しやすいちょうど良いバランスだと感じました。

  • 鮮やかな色はもちろん、明るく淡い色域の微妙な差も表現。防眩処理で視覚的なノイズを抑制しているということもあって、暗い部屋で見ても快適でした!

    鮮やかな色はもちろん、明るく淡い色域の微妙な差も表現。防眩処理で視覚的なノイズを抑制しているということもあって、暗い部屋で見ても快適でした!

色表現は、99% sRGB、99% Adobe RGB、98% DCI-P3といった、業界標準をカバーする高い色再現能力。その上、HUION製品は出荷前に1台ずつ調整されており、「ΔE(色差)<1」という極めて高い精度が保証されているとのことで、色にはただならぬこだわりを感じます。 さらに、同梱のアクセサリ『G1カラーキャリブレーター』を使うと、ディスプレイの色を維持・調整することが可能。制作環境の照明色などに合わせて色味を調整することもできますし、万が一経年変化によって色がズレてしまっても、これを使うと、自動でズレを補正してくれるのだとか。開封したときは正直「これは何だ?」と思いましたが、これが標準装備でついてくることの豪華さを感じました。 プロの制作現場において、色のズレはとてもシビアな問題なので、色の見え方を維持できるのはとても心強いです。 ※現在G1カラーキャリブレーターはWindows環境にのみ対応。

  • 色を調整する画面。細かい調整が直感的にできました

    色を調整する画面。細かい調整が直感的にできました

  • カラーキャリブレーションしているところ。ディスプレイに、キャリブレーターを置く部分を指示されるので、その上に設置してスタートボタンを押すだけで簡単にできました

    カラーキャリブレーションしているところ。ディスプレイに、キャリブレーターを置く部分を指示されるので、その上に設置してスタートボタンを押すだけで簡単にできました

またディスプレイ表面はマットな質感で、照明の映り込みが気になりにくいのも好印象。明るい場所でも反射の影響を受けにくく、暗めの環境でも目が痛くなりにくかったので、長時間の制作でも快適に使えました。 ディスプレイはフルラミネーション加工とマット処理を施すことで、ペン先と液晶の隙間(視差)を極限まで減らし、アンチグレア処理によって、作業の邪魔になる光の映り込みを抑えているそう。さらに指紋がつきにくいコーティングもしてあるので、長期間使っても手の跡による汚れがつきにくいように設計されています。使いやすいと感じたのも納得でした。

描き味がサラサラ。ズレない&筆圧も繊細

実際に描いてみると、描き味はサラサラ滑らか! ストロークがカクつく感じもなく、描画のタイムラグもほとんど気になりませんでした。

  • 試し描きの様子。大きなブラシを使った表現から細かめのストロークまで快適です

    試し描きの様子。大きなブラシを使った表現から細かめのストロークまで快適です

サラサラと言っても滑りすぎて描きづらいということはなく、自然な摩擦感もあり、とにかく描きやすいという印象。最新のペン技術「PenTech 4.0」により、16,384段階の筆圧感知を実現しています。 細かい描写をしていても、「そこじゃない!」のようなズレが起きにくく、ペン先の狙ったところに素直に線が入る感覚。線画や描き込みが多い人ほど、この快適さは効いてくると思います。

  • 細かめイラストラフを制作しているところ。「液タブに慣れる練習」という時間はほぼ必要なく、初めから慣れた製品のように描けました

    細かめイラストラフを制作しているところ。「液タブに慣れる練習」という時間はほぼ必要なく、初めから慣れた製品のように描けました

筆者がこれまで使った液タブには、スペック上はハイスペックでも、実際に描くと「狙った場所に線が入らない」「線がついてこない」と感じるものもありました。その点、本機は細かい部分や速いストロークでも狙い通りに描けます。 わずか2gの力も拾ってくれるとのことで、筆圧感知もかなり敏感。ほんの少しの力の違いまで拾ってくれます。試しにカリグラフィーのような、線が消えるように細くなる表現も描いてみたのですが、繊細な表現が作りやすかったです。

  • かすれっぽい表現や繊細な強弱を拾ってくれて嬉しい限り

    かすれっぽい表現や繊細な強弱を拾ってくれて嬉しい限り

±60°の傾き検知がついているため、わずかな手首の傾きも反映してくれて、「デジタルだけど紙に描いている」ような感覚で使えました。

どんな動きにも対応して思った通りの描画をしてくれるので、負荷をかけたらどうなるか気になるところ。実際に6,000×3,000pxの大きめキャンバスで、特殊効果ブラシを使い高速ストロークを重ねてみたのですが、カクつきや途切れ、遅延を全く感じず、終始スムーズ。追従性という点でも、かなり完成度が高いと感じました。

  • 「実際にはこんなことしない」というほどのスピードで、さまざまなストロークを試しているところ

    「実際にはこんなことしない」というほどのスピードで、さまざまなストロークを試しているところ

ペンは2種類付属しています。

  • こちらのケースに入って同梱されています。2本ともマットなブラックがスマートな印象。ケースにはペンがマグネットで吸着します

    こちらのケースに入って同梱されています。2本ともマットなブラックがスマートな印象。ケースにはペンがマグネットで吸着します

しっかり握れる標準タイプと、鉛筆のようなスリムペンがあり、筆者は標準をベースに使いつつ、細かい部分はスリムペンで描きました。どちらも感度の違いは特に気にならず、使い心地も安定。 はじめにドライバを入れてしまえば、どちらのペンもすぐ使えますし、ペンを持ち替えるときに面倒な設定がいらないので、交換してそのまま描き始められる手軽さも良かったです。

  • 筆圧も細かく調整が可能

    筆圧も細かく調整が可能

標準ペンの横には3つ、上部に1つボタンがあり、自由な操作を割り当てられます。(スリムペンは横2つ、上部に1つ)筆者は横のボタンをうっかり押してしまうことが多かったので、上部だけ反応するように設定しました。自分に合わせた調整ができる点も助かります。

  • ボタンの割り当ても直感的にできて便利でした

    ボタンの割り当ても直感的にできて便利でした

左手デバイス&タッチ機能でさらに効率UP

付属の左手デバイス『Keydial Remote』も便利でした。内側と外側、2つの回転ダイヤルで拡大縮小や表示位置の調整ができるのが直感的で、作業のテンポが上がります。 ボタンには6パターンの割り当てができ、切り替えも下部のボタンでサクサク。計10個のボタンのうち下部2つが切り替え用なので、8個に操作を割り当てられるイメージです。

  • 画面には現在割り当てられているショートカットが表示されるので、「あれ、ここは何だったっけ?」という迷いが生まれません

    画面には現在割り当てられているショートカットが表示されるので、「あれ、ここは何だったっけ?」という迷いが生まれません

自由にショートカットを割り当てて集約することができるので、いちいちPC画面にカーソルを合わせて操作して……というような煩わしさから解放されました。 効率的に作業できるのは本当にありがたい!

また、Kamvas Pro 24 (Gen 3)は静電容量方式のタッチスクリーンにも対応しており、10点マルチタッチでの操作が可能です。 2本指での画面の拡大縮小、スライドでのスクロールなど、スマートフォンやタブレットに近い感覚で画面操作ができるのはとっても便利。ショートカットデバイスやキーボードを使わず、画面上で完結する操作を増やせるのは、作業効率の面でもうれしいポイントだと感じました。

【Kamvas Pro 27 (144Hz)】圧巻の作業体験! さらに高みを目指せる一台

続いて、上位機種にあたるハイエンドモデル「Kamvas Pro 27 (144Hz)」も試してみました。アクセサリ類は24とほぼ共通なので、セットアップや使い始めるまでの流れもスムーズです。

これが27インチか! 快適で没入感抜群の大画面

第一印象は、とにかく画面が大きい! の一言。

  • 左がKamvas Pro 24 (Gen 3)、右がKamvas Pro 27 (144Hz)

    左がKamvas Pro 24 (Gen 3)、右がKamvas Pro 27 (144Hz)

27インチともなると、液晶ペンタブレットというより、目の前に画用紙やキャンバスをどんと広げたような感覚です。この大きさには、「わ〜描くのが楽しい!!」とテンションが上がり、ノリノリで試し描きをしてみることに。

  • 片手を乗せたときのこの大きさ……!

    片手を乗せたときのこの大きさ……!

実際に使ってみて一番大きく感じた違いは、やはり作業領域の余裕です。画面が大きいので、細かい部分を描くときの拡大は最小限でOK。相当細かい描写じゃなければ、拡大しなくてもそのまま描ける場面も多かったです。 全体の俯瞰と細部の描き込みを交互に行う作業では、拡大縮小が多いほど地味にストレスを感じるのですが、その点、Kamvas Pro 27 (144Hz)は「止まらずに描き進められる」感覚があり、テンポよく快適に制作を進められました。

144Hz対応! 高精度・高性能の本気

本機は、27インチ液晶ペンタブレットとして初めて144Hzの高リフレッシュレートに対応しているのも特徴。実際、高速ストロークを試してみてもカクつきや途切れは感じず描画は終始スムーズでした。ただ正直なところ、Kamvas Pro 24 (Gen 3)の時点で描画性能がかなり高く、筆者の検証範囲では「ここで差が出た!」と言い切れるほどの違いを生み出すのは難しかったのも本音です。

  • Kamvas Pro 24 (Gen 3)と同様、6,000px×3,000pxのキャンバスに特殊ブラシで高速ストロークテストしている様子

    Kamvas Pro 24 (Gen 3)と同様、6,000px×3,000pxのキャンバスに特殊ブラシで高速ストロークテストしている様子

3Dなどのものすごく重いデータを扱いながら、重めのブラシで高速に描き続けるような作業をする人にとっては、144Hzの力が効いてくるのだろうと感じました。

忘れられない制作体験

試す前は「ここまでのサイズ・スペックは正直必要ないかも」と思っていましたが、実際にこの体験をしたところ、かなり病みつきになりました。

筆者が普段つくるのは、Web用のビジュアルや、紙なら大きくてもA2ポスターサイズくらいがほとんど。でもKamvas Pro 27 (144Hz)を使っていると、駅にどどーんと貼られるような大型交通広告のビジュアルにも挑戦してみたい……そんな気持ちにさせられました。制作意欲も引き上げてくれる、圧巻のモデルでした!

2機を使い比べてみて……

HUIONの最新液晶ペンタブレット2モデルは、どちらも「プロ仕様」と呼ぶにふさわしい完成度を備えていると感じました。画面の美しさや色の正確さ、描画の追従性、付属品の充実度まで含めて、制作環境をきちんと整えたい人にとって安心感のあるラインナップです。 どちらのモデルを選んでも、納得の制作体験が叶うと思います。自分の作業スタイルや制作物のサイズ感に合わせて選ぶことで、きっと強力な味方になってくれるはず! 気になった方は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

Kamvas Pro 24 (Gen 3)の公式ストア情報はこちら

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