MSIとKingstonは5月23日、デスクトップ向けマザーボード製品のメモリスロットをDDR5 CAMM2仕様にしたプロトタイプのイメージをX(旧Twitter)上に投稿した。台湾で6月開催予定のComputex 2024で実機が見られるかもしれない。

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デスクトップ向けマザーボードには一般的にDIMMスロットが採用されている一方、よりスペースの制限が厳しいノートPCでは小型化したSO-DIMMスロットや、メモリチップのオンボード搭載が行われている。しかし生産の効率化やメモリ交換の可用性を高めるべく、Dellが独自開発したモジュール型薄型メモリ「CAMM2」が登場。規格として標準化され、レノボからも搭載製品が投入されている。

CAMM2はLPDDR5X等の低電圧・高速メモリの搭載もサポートしているため、「じゃあこれをデスクトップ向けに転用するのはどうか」という発想は登場当初から存在。SK hynixの担当者は「マザーボードで対応させることもできると思う」と回答したこともあり、本当に搭載できるのか注目されていた。今回MSIがKingstonとコラボし、CAMM2メモリ搭載マザーボードのプロトタイプが明らかにされた形だ。

なお画像はCGによるイメージのようで、実機については明らかにされていない。ベースとなったマザーボードは配線を裏面からとりまわせる点が特徴の「Z790 PROJECT ZERO PLUS」が採用されており、実現すればかなり異色・先進的な仕様になりそうだ。