AMDは5月22日(現地時間)、独自のRadeon向け遅延抑制機能「Anti-Lag 2」のテクニカルプレビューを『Counter-Strike 2』で公開した。今のところ専用ドライバを適用する必要があり、正規ブランチのドライバでは利用できない。
AMDはゲーム側の対応を必要としないドライバ側でのプレイ体験改善機能を多数盛り込んでおり、2023年10月には「AMD Anti-Lag+」をドライバ側に実装した。しかしこれはゲーム側のdllファイルを迂回して描画を行ってしまうため、アンチチートに抵触する問題が発生。デフォルトで有効化されていたために実際にBANされるユーザーも続出し、AMDとValveが声明を発出する事態になっていた(関連記事:『Counter Strike 2』でAMD Anti-Lag+を使うとVACに抵触する恐れがある - AMDとValveが声明)。
上記の問題をうけて同機能を無効化したドライバが展開されていたが、今回『Counter-Strike 2』のゲーム側に実装したことで、Radeonでも遅延を低減できるようになったという内容。開発に当たってはValveと緊密に連携したとしており、ドライバ側への独自実装よりも応答性能をさらに高められたという。
なお、今のところテクニカルプレビューとして提供されているため、専用ドライバ「AMD Software: Adrenalin Edition 24.5.1 for Anti-Lag 2 Technical Preview」を適用する必要がある。さらにゲーム内の「ADVANCED VIDEO」項目が有効化することを確認しよう。導入に関する詳細は公式ブログ記事まで。