米AMDは1月9日(現地時間)、同社グラフィックス製品向けドライバにおけるベータ版として、「Adrenalin Edition 23.40.01.10 Preview Driver」を公開した。最新Ryzenプロセッサの内蔵グラフィックス向けの機能強化が図られている。

  • AMD Radeon向けベータドライバに最新バージョン - Radeon 780MでAFMFを有効化

製品版ブランチではなく、動作の確実性が保証されていないベータ版ドライバ。主に内蔵グラフィックス「Radeon 780M」向けの機能強化が図られている点がトピックで、AMD Fluid Motion Frames (AFMF)機能をAMD HYPR-RXに統合して利用できるようになる。Radeon 7 80Mは「Ryzen 7040シリーズ」「Ryzen 8040シリーズ」「Ryzen 8000Gシリーズ」「Ryzen Z1シリーズ」に搭載されており、ROG Ally等のハンドヘルド型ゲーミングPCでも利用可能だ。

最近のRadeon向けドライバに内包される機能について整理しておくと、AMD HYPR-RXはドライバに含まれる広範な機能セットのこと。HYPR-RXを有効化すると、具体的にはRadeon Super Resolution、FidelityFX Super Resolution、Radeon Anti-Lag、Radeon Anti-Lag+、Radeon Boostがそれぞれ自動的に有効化され、構成や性能、負荷やゲームの動作状況に応じて相互に機能するようになる。

AMD Fluid Motion Frames (AFMF)は、映像出力の段階で実施にレンダリングしたフレームの間にGPUで生成したフレームを挟み込むことで、フレームレートを引き上げて見た目の滑らかさを高める機能のこと。NVIDIA DLSSとは異なり専用コアを用いておらず、AFMF機能そのものにGPU性能が必要になる。

例によって、Radeon向けベータ版ドライバは上級者向けである旨が強調されている。インストールにはこれまでのドライバをクリーンアップするよう推奨されているほか、正常な動作も保証されていない。また、いずれもドライバ側でグローバルに有効化されるため、ゲーム側で対応する必要がない一方、競技性のあるゲーム等では外部ツールとして検出されることもある。

一方、これまで見られてきた不具合がこのバージョンで大量に解決されている。Radeon RX 6000 / RX 7000シリーズでも安定性が増しているかもしれない。詳細はリリースノートや、公式解説ブログに詳しい。