Lenovoのエントリー向けゲーミングブランド「LOQ」から、15.6型のゲーミングノートPC「LOQ 15IRX9」が登場しました。本記事ではそんなLOQ 15IRX9の中から、CPUに第13世代Core i7-13650HX、グラフィックスにGeForce RTX 4060 Laptopを搭載したモデルをレビューしていきます。
ゲーミングノートPC然としているが比較的シンプルなデザイン
本体カラーは「ルナグレー」というややメタリックなグレーです。ディスプレイ後部の出っ張っている排気エリアで、ひと目でゲーミングノートPCとわかる外観をしています。 15.6型、アスペクト比16:9のディスプレイを搭載。144HzのリフレッシュレートでFPS・TPSにも適しています。
Lenovo LOQ 15IRX9は冷却機構に「ColdFront Hyper」を採用している点が大きな特徴。底面左右から外気を吸入し、ファンによって背面と内部中央に排出。本体の両サイドの排気口がなくなり、スッキリしたデザインになっています。
また、シーリング材で密閉した中央にCPUやGPUなどの発熱部品が集中させたことで、張り巡らされたヒートパイプによってそれらを冷却しています。この「ColdFront Hyper」により、ノイズと温度を低減させながらもパフォーマンスの向上を実現させています。
ポート類の数は必要十分です。よく使うUSB Standard-A及びUSB Type-Cポートは本体右側面にあり、使い勝手もいいですね。USB Type-Cポートは最大140WのUSB PDに対応し、USB充電器からの急速充電も可能です。
キーボードはフルサイズレイアウトです。英語配列のボディをベースにした日本語配列のため、エンターキーやスペースキー周辺がややごちゃついています。また、右側にテンキーがあるのでホームポジションに手を添えたときの手の位置が左に寄ってしまうのが気になりそう。ゲーミングPCでテンキーが活躍する場面は少ないと思うので、テンキーレスのキーボードのほうが良かったなと感じました。
電源ボタンはキーボード上部の独立した位置にあるため、押し間違えることはないでしょう。FPSゲームで「後退」に割り当てられている「S」キーに突起があるため、手元を見なくてもゲーマーのホームポジションを捉えることができます。
フルHDで抜かりなく最新ゲームを楽しめる性能をしっかり確保
ベンチマークソフトを使ってLOQ 15IRX9の性能をチェックしていきましょう。今回レノボから貸与を受けたサンプルの構成は以下の通りです。
- OS:Windows 11 Home
- CPU:Intel Core i7-13650HX(14コア/20スレッド 最大4.9GHz)
- メモリ:16GB(16GB×1 DDR5-4800MHz)
- ストレージ:512GB M.2 2242 SSD(PCIe4.0x4)
- グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop
CPUには第13世代Core i7-13650HXを搭載しており、シングルコア・マルチコアともに高いスコアが出ています。ゲーミングノートPCの場合CPUがボトルネックになりがちですが、ここまでの性能が出せていればその心配は無用でしょう。
PCMark 10のスコアから、ゲームだけでなくクリエイティブワークも快適にこなせることが分かります。
グラフィックスはGeForce RTX 4060 Laptopを搭載。ミドルクラスのGPUですが、フルHDでのゲームプレイであれば十分な性能を発揮してくれます。AI専用コアを活用したDLSS 3にも対応しているため、利用できるタイトルであれば更に性能の向上が見込めます。
SSDにはPCIe4.0x4接続のM.2 SSDを搭載していて速度も十分高速です。空きスロットもあり、増設することで容量アップも可能なのが嬉しいですね。
フルHDでゲームを楽しめる高コスパなゲーミングノートPC
今回試用したi7-13650HX、RTX 4060 Laptopを搭載したモデルの直販価格は税込163,020円。フルHDでのゲームを楽しむなら十分な性能のゲーミングPCとしてはかなり手ごろで、コスパが高いです。必要十分な性能と手に取りやすい価格で、カジュアルなゲーマーにオススメなゲーミングノートPCだと感じました。