Apple Payにクレジットカードを登録していないが交通系ICカードを作成できるか、という意味でしょうか? 残念ながら、答えは「△」です。
Apple Payに交通系ICカードを登録する場合、「モバイル◯◯」として新規発行するか、残高がある実物カードをスキャンして登録するか、2つの方法があります。前者の場合、Apple Payに登録済のクレジットカード(またはApple Payで支払い可能なプリペイドカード)を使わなければチャージできないため、新規発行の手続きを完了できません。後者の場合は残高があるためチャージは不要、クレジットカードなしでも登録可能です。
クレジットカードを作成する予定はないけれどApple Payで交通系ICカードを使いたい、クレジットカードを新規作成するにしても発行まで2週間ほどかかるのは我慢ならないという場合には、実物の交通系ICカードを手に入れることが問題解決への近道となります。
実物の交通系ICカードはプリペイド方式ですから、購入時に身分証明書の提示は必要ないものの、500円のデポジットと500円以上のチャージを求められます。初期費用はかかりますが、デポジットはApple Payの「モバイル◯◯」へ加算されるため、実質的に負担はありません。
しかし、2024年3月現在、世界的な半導体不足の影響から無記名の交通系ICカードは販売を停止されています。どうしてもクレジットカードを持ちたくない場合には、みずほ銀行が顧客向けに提供しているアプリ「みずほWallet for iOS」を利用すると、口座残高からモバイルSuicaへ直接チャージできるようになりますが、口座開設の手間は覚悟しなければなりません。