NTTドコモは3月6日、オリックス株式会社との間で株式譲渡契約を締結し、オリックスの子会社で個人向け金融サービス事業を営むオリックス・クレジット株式会社の株式を取得して同社をNTTドコモの連結子会社とすることを発表した。
NTTドコモに譲渡されるのは、オリックス・クレジットの株式の66%。残る34%は引き続きオリックスが保有する。株式譲渡実行日は3月29日を予定しており、今回の株式譲渡契約に伴う出資金額は792億円。
またドコモとオリックス・クレジットの間では3月6日付で株主間契約を締結し、両社で資本業務提携を行うことについても合意している。この資本業務提携において、実施の検討をすすめる取り組みとしては以下のようなものを挙げている。
- dスマホローン事業の更なる拡大に向けた、与信力強化・オペレーションの高度化
- 顧客のライフステージやニーズに応じた、新たなローン商品の共同開発・販売
- ドコモのメディアや販売チャネルを活用した、オリックス・クレジットの既存事業の強化
- 両社のデータを活用した、一人ひとりへの最適な商品の提案
- その他、新規事業開発・販売などにかかわる協業
ドコモではこの提携により、ドコモの持つdポイントクラブの国内最大規模の会員基盤と、オリックス・クレジットが持つ融資事業のオペレーション力、個人向け融資の与信ノウハウ、融資分野における新サービス開発力などをかけあわせ、より幅広い金融サービスの提供を目指すとしている。