楽天シンフォニーとKyivstar(キーウスター)は、ウクライナの大手通信事業者であるKyivstarのネットワークに楽天シンフォニーのOpen RAN技術を導入するとして基本合意書を締結した。

  • 日・ウクライナ経済復興推進会議(画像提供:経団連)

    2月19日に東京で開かれた「日・ウクライナ経済復興推進会議」において、楽天シンフォニーの平間英之氏とセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使から、岸田文雄首相とデニス・シュミハリ首相に対し、本合意書の締結が報告された(画像提供:経団連)

楽天シンフォニーは楽天モバイルの子会社で、後発キャリアとしての楽天モバイルの低コストかつ迅速なネットワーク構築の鍵を握る仮想化技術などを、海外の通信事業者向けに外販する役割を担っている。

楽天シンフォニーの持つOpen RANや5Gに関する技術をKyivstarのネットワークに導入し、ウクライナのデジタルインフラの再構築や同国の再建・復興に向けた支援を推進していく。導入時期は2024年内を予定している。

Kyivstarの親会社であるVEONのカーン・テルツィオール Group CEOは、「私たちは現在、ウクライナ再建のため、6億米ドル規模の取り組みの実行段階に入っています。KyivstarのCEOであるオレクサンドル・コマロフのリーダーシップのもと、楽天と協力し、この取り組みの一環としてOpen RANを活用した通信インフラの再構築を行えることを嬉しく思います。私たちはウクライナのデジタル機能の構築に対して共通の情熱を持っており、共同の取り組みが進展していることを嬉しく思っています」とコメントした。