iOS 17のSafariには、表示しているWEBページの内容(本文)を読み上げる機能が追加されています。URLバー左端にある「ぁあ」ボタンをタップし、「ページの読み上げを聞く」を選択するだけでOKと操作はかんたん、ドライブ中や料理中など手が離せないときに便利です。

このページの読み上げ機能は、WEBページ上の画像やデザイン要素をできるだけ取り除いて本文を読みやすくする「リーダー」機能と連動しています。言い換えれば、リーダーとして表示できないWEBページは読み上げ機能の対象にはならず、「ぁあ」ボタンをタップしても「ページの読み上げを聞く」はグレーアウトされ選択できません。

どのようなWEBページがリーダー機能/ページの読み上げ機能の対象にならないかは公表されていませんが、対象とするWEBページのHTMLで記述された内容に「div」というタグで囲まれた範囲が存在し、divタグで囲まれたテキスト(本文)にある程度の分量があることが求められます。

たとえば、Googleなどサーチエンジンの検索結果ページでは、リーダー機能/ページの読み上げ機能が動作しません。Appleのトップページのように、一見大量のテキストがあるように見えても本文扱いされていないWEBページも、「ぁあ」ボタンをタップしたところで「ページの読み上げを聞く」はグレーアウトされ選択できません。

ところで、リーダーの表示が可能なWEBページへアクセスすると、URLバーに「リーダーを使用できます」というメッセージが一瞬表示されます。このメッセージの有無がページの読み上げ機能を使えるかどうかのめやすになる、と考えてもいいでしょう。

  • Safariで「ページの読み上げ」を選択できない場合には