2023年10月22日、旭エレクトロニクス株式会社、岡谷エレクトロニクス株式会社、テックウインド株式会社、菱洋エレクトロ株式会社が主催し、「インテル Core プロセッサー (第14世代) 発売記念!大抽選会&プチステージinアキバ」がリフォーク秋葉原IIにて行われました。

  • イチオシは前世代Core i9越えのi7-14700K! 14世代Core発売記念イベントに潜入

    Raptor Lake Refreshこと第14世代のインテル Coreプロセッサ発売を記念してのイベントが秋葉原で開催されました

TOPマイスター共演の各社製品プレゼンとインテルによる第14世代Coreの説明

最後のアイが入った(?)第14世代 Coreプロセッサの販売を記念して、ASrock、ASUS、GigaByte、MSIの4マザーボードメンバーの方を招いてのミニトークと4社+インテル技術本部の安生健一朗部長のトークショーがメインですが、協賛11店舗を巡るデジタルスタンプラリー、指定商品を購入しての抽選会も行われています。

  • 会場には各社のデモ展示と抽選会場、そしてプレゼンスペース。これはインテルのデモ展示

各社のミニトークですが、第14世代対応マザーボードの特徴紹介となっていました。ASRockは新しく「20Kコンデンサ」を投入。105℃環境下で20000時間の耐久性を持つ固体コンデンサを特注したそうですが「どこのメーカーか台湾のエンジニアが教えてくれない(ASRockの原口氏)」。

  • ASRockの原口有司氏

  • ASRockは電源・信号周りの良さがうり。今回は長寿命の電解コンデンサを取り上げていました

  • その20KCAPを使用したのがZ790 NOVA WiFi(左)マザーボードの命名規則が変更されました

ASUSはROG、TUFで計7製品を紹介し、デモテーブルもマザーボードで溢れんばかりの物量作戦でした。「カラフルな某社」を意識して最大23のUSBコネクタを持つ製品も投入しています。

  • ASUSの市川彰吾氏。マザーボードを持っての登壇

  • ROG STRIXシリーズは日本未投入だったモデルを入れて3サイズ構成となりました

  • という事でテーブルはマザーボードで一杯

GigaByteは白いマザーボードとなるZ780 Aorus Pro Xがオシ。最近のケース事情に応えるべく、内部にディスプレイ対応のUSB-C端子を備えているため「バックパネルからパソコン内部にケーブルを這わせなくても内部ディスプレイ表示に対応」がウリ。

また、PCIex16端子にPCIe UD Slot Xを使用。これは外部亜鉛合金、内部にゴム製インナーを採用し、グラフィックスカードを保護しつつ、従来比10倍の強度を持つと言います。

  • GIGABYTEの渡辺技師こと渡辺隆之氏

  • 最近流行の白パソコンに合わせただけでなく、筐体内モニターの配線にも対応したマザーボードを紹介

  • PCIe x16のコネクタはバックプレートにねじ止めされた丈夫さも魅力です

MSIはラインナップをまんべんなく紹介しつつ、先日のTGSで発表した「msi×カプコン モンスターハンターシリーズコラボ」を紹介。「msiのドラゴンロゴとモンハンには親和性がある」と言いつつ、マザーボードだけでなくその他のアイテムも大きく展開することを匂わせていました。

msiと言えばノートパソコンのコラボレーションもあるのでゲーミングPCのモンハンコラボは持ち歩いての自慢パソコンにもつながりそうです。

  • MSIの豊田実幸氏

  • マザーボードの紹介も行っていましたが、最後にモンハンコラボの話を。TGSではAMGコラボノートパソコンを展示しており、電源までスリーポインテッドスターロゴがあったので、全パーツこだわりの仕様で狩りに行ける事を期待しております

  • 各社ともWiFi7対応の製品が多かったのもポイントですが、日本ではまだWiFi6E止まりです

インテルの安生氏のトークはまず第14世代Coreプロセッサの紹介から。12世代から始まったハイブリッドアーキテクチャーは3世代目となりましたが、14世代は「一般品でも6Ghz動作」、i7-14700KはEコアが4つ増えてコスパがよい、Application Optimizerでリソースの割り当て変更で高速化の3つをポイントとして紹介。

  • インテルの技術本部部長工学博士の安生健一朗氏。パッケージを持って登場

  • 第14世代インテルCoreプロセッサの特徴。黄色の「一般モデルでも6Ghz」、「i7-14700KはEコアが+4」、リソース再配分の強化が特に強調したいポイントとのこと

最後のインテル アプリケーション・オプティマイゼーションはOEMベンダー経由で提供されるIntel Dynamic Tuning Technologyの一部として提供され、対象ゲームのP/Eコアの割り当てを最適化することで性能向上するもの。

現在RAINBOW SIX:SIEGEとMETRO EXODUSの2ゲームが対応しており、前者は13%、後者は16%の性能向上になります。これもインテルとゲームデベロッパーの協力関係で高解像度技術:XeSSのように今後のタイトル拡大が期待されます。ゲーム性能はライバルのAMD Ryzen 9 7950X3Dよりも(遅いタイトルもあるが)全般に速いうえ、非常に重い処理でもフレームレートの落ち込みが少ない事を示しました。

  • リソース再配分をおこなうインテル アプリケーション オプティマイゼーションは対応ゲームの性能をアップ。現時点では2タイトルのみ対応ですが、今後増えるでしょう

  • AMD Ryzen 9 7950X3Dとのゲーム比較。遅いゲームもありますがおおむね高速なことをアピール

  • AMD Ryzenの他のプロセッサとの比較

そして中位製品のCore i7-14700Kについても言及。こちらはRyzen 9 7950X比でクリエイティブ製作で優位である紹介。さらにP/Eコアの協調動作によってゲームはPコア、キャプチャ⇒エンコード⇒配信はEコアを使う事でゲームの性能を落とすことなく配信が行えることをアピールしていました。

  • ゲームだけでなくクリエイティブ作業もより快適にとAMD Ryzen 7950Xと比較

  • P/Eコアの協調動作でゲーム配信もゲームクオリティを落とすことなく実現

そのパソコンライフをさらに進めようというのが最近インテルが行っている取り組みがカスタムPC。先週はカスタムPCの認定制度となるマイスター制度の初級・中級・上級の講義が行われました。

実はさらに上に招待制のTOPマイスターがあり、これが今回登場したOEMメーカーの4名です(余談ですが今回のマイスター受講はMaker Faire Tokyo 2023の取材で断念しましたが、次回は申し込む予定です)。

また、インテルはクリエイターの創作活動においてもBlue Carpet Clubを実施しており、こちらも業界のTOPクリエイターを支援。創作活動用にパソコンを配布していますが、その中にはTOPマイスターによるカスタムPCも含まれています。「クリエイターはカッコいいものを選びたい」、「渡したパソコンは第12世代だが、(早くも)13世代に組み替えたいと相談された」という発言も飛び出しました。

  • インテルが昨年よりクリエイター活動を応援しているBlue Carpet Clubに関しても紹介

  • インテルが昨年よりクリエイター活動を応援しているBlue Carpet Clubに関しても紹介

  • 実は安生氏の胸にはカスタムPC上級マイスターのバッジが。実は今回のスピーカーはその上のTOPマイスターでした(バッジはまだ作成中との事)

  • という事でTOPマイスターとのフォトセッション……マーケティング本部本部長の上野晶子氏は遊びに来たとの事でしたが、気合の入った和服姿

このイベントで定番となっている店舗周遊のスタンプラリーは、今回デジタルスタンプラリーとなりました。各店舗に設置されたQRコードを読み込んで行うもので初回のみ属性アンケートが用意されています。

  • このイベントでは秋葉原のパソコン店舗を巡るスタンプラリーとレシートを持っての抽選会がおなじみです

北はarkから南はmouseまでの10店舗のうち4店舗以上のチェックインと会場でのアンケート回答で抽選が受けられます。また指定店舗での1000円以上の購入レシートでも同じ抽選が受けられます。

これとは別に指定店舗で第13/14世代コアプロセッサ単体または搭載PCの購入をおこなうと先の抽選とは別の豪華賞品の当たる抽選にも参加できます(同じレシートでは両方の抽選はできません)。

今回はスタンプラリーで挑戦しましたが、参加賞のステッカーでした。また、先のミニトーク参加者の中から5名に景品が渡されており、一人で二つ貰った人もいました。

  • 対象ショップは以下の10店舗。パソコンSHOPアーク

  • ショップインバース 秋葉原2号店

  • パソコン工房 秋葉原イイヤマストア

  • パソコン工房 秋葉原本店

  • TSUKUMO eX.

  • ドスパラ秋葉原本店

  • ソフマップ AKIBA パソコン・デジタル館

  • GALLERIA esports Lounge

  • ツクモパソコン本店

  • マウスコンピューター 秋葉原ダイレクトショップ

  • 今回はこのようなデジタルスタンプラリーとなりました(いずれかの店舗でQRコードを読み取るとこの画面となり、i9パッケージのスタンプが押されます)

  • 10店舗のうち4店舗以上のスタンプ+アンケートまたはで各店舗1000円以上のレシート提示でBコース、第13/14世代CPU単体orパソコンの購入レシートでAコースの抽選ができます

年末にMeteor Lakeこと「Core Ultra」が登場することになっていますが、こちらはノートパソコンだけという話なのでどのような形で紹介されるのかわかりません。一方で「Meteor Lakeが今後のビジネスパソコンのあるべき姿」なのも間違いないところで、何らかのイベントが行われるでしょう。