ハイセンスジャパンは、エントリークラスながら“トップレベルの機能をそろえた”という4K液晶テレビ「A6K」シリーズを10月末から発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は最小サイズの43型「43A6K」が7万円前後、最大の75型「75A6K」が17万円前後など。

  • 75型「75A6K」

4Kテレビを初めて購入する層で、ネット動画も楽しみたいという人をターゲットに展開する、普及価格帯の新シリーズ。43型から75型まで5サイズで展開する。ラインナップと店頭予想価格は以下の通り。なお、現行の「A6H」シリーズ(2022年発売)は、新しいA6Kシリーズの投入に伴い終売となる。

■A6Kシリーズの店頭予想価格

  • 75型「75A6K」:17万円前後
  • 65型「65A6K」:12万円前後
  • 55型「55A6K」:9万円前後
  • 50型「50A6K」:8万円前後
  • 43型「43A6K」:7万円前後
  • (左から)43型「43A6K」、50型「50A6K」、75型「75A6K」、65型「65A6K」、55型「55A6K」

いずれも4K/3,840×2,160ドットの広視野角なADS液晶パネルと直下型バックライト、裏番組録画も可能なBS/CS4Kのダブルチューナーを搭載(50V型のみVA液晶パネル)。

さまざまなコンテンツやシーンに特化した映像処理を行う映像処理エンジンは新たに、同じハイセンスグループ傘下のTVS REGZAと共同開発した「HI-VIEW エンジン Lite」に刷新。放送波番組やネット動画、ゲームといったさまざまなコンテンツやシーンに特化した映像処理を行うことで、「クラスを超えた美しい高精細高画質」を追求している。

  • TVS REGZAと共同開発した「HI-VIEW エンジン Lite」をA6Kシリーズに搭載

具体的には、ネット配信の映像やVODコンテンツを分析して、色温度や色濃度、輝度、ダイナミックガンマ補正などの映像処理を行う「AIネット映像高画質処理」、残像感の少ない滑らかな映像を実現する「クリアモーション」(60Hz補完機能)などに加え、映像の揺れを抑える「フレームジャダー低減」を新たに装備。

  • 従来製品(左)と新しいA6Kシリーズ(右)を並べて、映像品位の違いを確認するデモ。A6Kシリーズは発色の良さや色つぶれの少なさが好印象だった

サウンド面でも、TVS REGZAと共同開発した“重低音を強調するチューニング”を、ハイセンスジャパンのテレビ製品として初めて投入。従来機種と同様に、スピーカーの3次元マトリックス測定と独自の音響解析理論に基づく音響最適補正技術「Eilex PRISM」などの技術も採用している。

  • 前面

ネット動画については、TVerやWOWOWオンデマンド、DAZN、NHK+、FIFA+、FODといったサービスを加え、計17種類のネット動画配信サービスに新対応。独自プラットフォーム「VIDAA」を引き続き採用しており、従来のA6Hシリーズで対応していた、NetflixやAmazon Prime Video、Disney+、YouTube、ABEMA、hulu、U-NEXTなども利用できる。

スマートフォンの画面をテレビ画面に映し出す「スクリーンシェア」(スマホ連携機能)など、テレビにさまざまなデバイスをつないで活用できる機能も強化。エントリークラスながらAppleのAirPlay 2に新対応し、対応するiPhone/iPadのコンテンツをそのままテレビに表示できるほか、Androidスマホなどから静止画や動画などをテレビでキャスト再生するAnyview Castも利用できる。ほかにも、Amazon Alexa搭載の別売スマートスピーカーと連携可能に。Apple HomeKitもサポートしている。

HDR方式はHDR10とHLGに加え、Dolby Visionも新たにサポート。低遅延なゲームモードを搭載し、入力機器からの情報に連動して低遅延モードと高画質モードを自動的に切り換えるALLM(Auto Low Latency Mode)にも対応する。4K解像度や、2,560×1,440ドット/60p出力のPCゲームも楽しめるという。

このほか、リモコンを上位機のデザインとそろえ、テレビに向けなくても使えるBluetooth接続式に刷新。ボタンを押すだけで見たい動画配信サービスを立ち上げられるダイレクトボタン(10個)を備えた。細かいところでは、ボタンの文字を見やすく改善したり、裏面に滑り止め加工を施したり、SIAA(抗菌製品技術協議会)の基準を満たした表面の抗菌加工を行うなど、操作性と安全性も高めている。

  • 背面