シャープは10月3日、「AQUOS」スマートフォンのスタンダードモデル「AQUOS sense8」を発表した。今秋以降に国内で発売する。
「AQUOS sense8」は、2022年発売の「AQUOS sense7」の後継となるモデル。「AQUOS sense7」の発表時には、画面サイズが大きくメディア再生機能を強化した「AQUOS sense7 plus」が同時に発表されたが、今回は1機種のみの発表となっている。発表にあたって開催された説明会については、別記事にてご紹介しているのでそちらも参照されたい。
取り扱いキャリアはドコモ/au/楽天モバイルの3社で、「AQUOS sense7 plus」を取り扱っていたソフトバンクからの販売はない模様。このほか、UQモバイルとJ:COM MOBILEからの販売、加えてSIMフリー(オープンマーケット)版の発売がアナウンスされている。SIMフリー版の価格は5万円台後半になるとのこと。
前モデルからの最大の強化ポイントは、メインカメラに「AQUOS sense」シリーズで初めて光学式手ブレ補正を搭載したこと。センサーサイズは前モデルと同じ1/1.55インチで、画質エンジンがフラッグシップモデル「AQUOS R8 pro」の高画質化技術を応用した新エンジン「ProPix5」にアップデートされており、非圧縮のRAWデータを複数枚撮影して合成するHDR撮影に対応。明暗差があるシーンでの黒ツブレを低減し、細部の質感まで美しく表現する。
ディスプレイは前モデルと同じくIGZO OLEDを採用。リフレッシュレートは最大90Hzの可変で、90Hz表示時に毎フレームごとに黒フレームを挿入して残像感を低減する疑似180Hz相当の表示にも対応する。ブルーライトも前モデルの約50%に低減しているという。ディスプレイサイズは前モデルと同じ約6.1インチ。
CPUは最新のミドルレンジ向けプロセッサであるQualcomm Snapdragon 6 Gen 1。省電力性能の高い最新CPU/IGZO OLEDとの組み合わせにより、これまで同様の1時間利用/23時間待機での“一週間の電池持ち”に加え、“1日10時間の利用で2日間の使用が可能”をアピールしている。
堅牢性の点では米国国防省の調達基準規格MIL-STD-810H(耐衝撃落下はMI-STD-810G)準拠で、IPX5・IPX8の防水性能、IP6Xの防塵性能も備える。またOSバージョンアップは3回、セキュリティアップデートには5年(いずれも最大)対応となっている。
カラーはコバルトブラック/ライトカッパー/ペイルグリーンの3色が用意される。
その他の主な仕様は下記のとおり。
- OS:Android 13
- CPU:Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1
- 内蔵メモリ:6GB
- ストレージ:128GB+microSD
- ディスプレイ:約6.1インチ IGZO OLEDディスプレイ フルHD+(2,432×1,080ドット、リフレッシュレート1~180Hz)
- アウトカメラ:標準約5,030万画素(F1.9、84度/23mm相当、光学式手ブレ補正)、広角約800万画素(F2.4、120度/15mm相当)
- インカメラ:約800万画素(F2.0、78度/26mm相当)
- Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
- Bluetooth:バージョン5.1
- バッテリー容量:5,000mAh
- 防水/防塵:IPX5、IPX8/IP6X
- 生体認証:顔認証(マスク対応)、指紋認証
- その他の機能:おサイフケータイ対応
- インタフェース:USB Type-C
- サイズ/重さ:約W71×H153×D8.4mm、約159g