シャープが10月3日に発表した「AQUOS sense8」。発表にあたって開催されたプレス向けの説明会では、「気軽に使えるカメラ」「がっつり使える電池持ち」を合わせて「気軽にがっつり」と本機を表現していました。そのカメラ性能とバッテリー性能を中心に、説明会でうかがえた新製品のポイントをお届けします。
「AQUOS sense8」のカメラ強化の最大のポイントは、メインカメラへの光学式手ブレ補正の搭載。厳密に計測していないのでカタログ等には記載していないとのことですが、5段分程度の補正効果があるといいます。実際に揺れる台の上に立って手ブレ補正効果を体験できるデモも用意されていましたが、かなりの振動がある状況でも撮影画像のブレをだいぶ抑えられていました。
そしてカメラに関してもうひとつフィーチャーされていたのが片手で撮影できるというUI。具体的には、シャッターボタンを画面内の好きな位置に移動できるフローティングシャッター、上下フリックによるインカメラ/アウトカメラの切り替え、シャッターボタンの長押しによる動画撮影といった機能です。
バッテリーは容量が4,570mAhから5,000mAhにアップ。動画視聴4時間/音楽ストリーミング再生3時間/SNS閲覧2時間/ゲーム1時間の計10時間利用という、スタンダード機の実利用環境に近い想定で、2日間の利用が可能としています。
ディスプレイについてはリフレッシュレート90Hzへの対応と、黒フレーム挿入による180Hz相当の表示をデモ。今回、リフレッシュレートが最大90Hzとなったことで、黒フレーム挿入による残像低減が効果的に働くようになったそうです。60Hzと90Hzの違いは、会場での短時間の体験ではそこまでの大きな差は感じませんでしたが、日常使いしていると気になってくるところかもしれません。
また会場では、筐体キャビネットの剛性のデモも行われていました。比較対象は直近のモデルではなく初代「AQUOS sense」(2017年発売)で、樹脂製キャビネットとアルミ製キャビネットの比較ということではありましたが、おもりを乗せた樹脂製キャビネットが大きくたわんでいるのに対してアルミ製キャビネットはほとんどたわみが見られません。現在もモデルチェンジごとに、キャビネットの剛性を維持しながら軽量化を図る努力がされているそうです。
販売経路については、キャリアがドコモ/au/楽天モバイル、サブブランド/MVNOがUQモバイルとJ:COM MOBILEの取り扱い。さらにSIMフリー版を予定していることも明言され、5万円台後半の価格を予定しているとのことです。