セイコーウオッチの「クレドール」ブランドから、新デザインコレクション「Kuon(クオン)」として2機種が登場する。どちらも白色の磁器ダイヤルを備え、ダイヤルインデックスやロゴが黒の「GCLX997」と紺色の「GCLX999」をラインナップする。発売は10月28日、価格は各132万円。

  • 新デザインコレクション「Kuon」

クレドールではこれまで、時代を先取りしたエレガントウオッチを模索し、薄さや着け心地など様々な要素を取り入れながら多くの腕時計を発表してきた。新しいコレクション名のKuonは「久遠」に由来しており、「遥かな過去から未来まで、果てしなく続く時の流れ」を指す。

  • GCLX997(左)、GCLX999(右)

新作のケースは、サイドからかん先にかけて曲面形状と、エンドピースを介さずにブレスレットを直接ケースに取り付けた一体構造を組み合わせた。これにより、“時の流れをまとう”かのような柔らかなフォルムを目指している。

また、“時の流れ”を表現するため、「しなやかなで軽やかな水の動き」に着目。時とともに悠々と流れる水の動きを、ケース曲面とその面を上面と側面に分ける稜線で表している。この複雑な曲面には一面ずつバフ研磨を施した。

磁器ダイヤルは、職人が一つずつガラス質の釉薬を塗り、それを高温で焼成して作成。その工程で溶けたガラスの表面張力によって、表面に自然な球面が生まれ、あたたかみのある表情を生みだしているという。

GCLX997は、Kuonのために新しくデザインしたローマ数字インデックスを採用し、転写による黒色の上絵付でロゴとともに配した。GCLX999には、紺色の上絵付で楔型のバーインデックスとロゴをあしらっている。

  • 時、分、秒針、裏面のパワーリザーブ表示針のすべてをテンパー針とした

ケースと一体構造の7列ブレスレットは、鏡面部分をやや広めの幅に設定。各こまを腕と接する部分を滑らかな曲面とすることで、心地よい装着感を実現している。

ケース・ブレスレット素材はステンレススチール、ケースサイズは外径39×厚さ10.8mm、風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、防水性能は日常生活用防水。

  • 腕に装着した際に、ケースからブレスレットへのラインが美しく連なるよう職人に寄って仕上げられている

ムーブメントは新しく開発した、クレドール専用手巻スプリングドライブムーブメント「キャリバー7R31」。1つの香箱に動力ぜんまいを2つ並列に組み込むんだ「デュアル・スプリング・バレル」を備え、薄型ながら約72時間というロングパワーリザーブを備える。

  • シースルーバックの裏ぶたから覗くムーブメントには、曲面の模様付けを施し、「いつまでも変わらない時のなかで、たおやかに湧水が流れるせせらぎ」を表現