ソニーは7月12日、APS-Cセンサー搭載ミラーレス「α6700」(ILCE-6700)を発表した。画像処理エンジンにBIONZ XRを採用し、AIプロセッシングユニット搭載でリアルタイム認識AFに対応するなど、“APS-C版のα7R V”ともいうべき高性能に仕上げた。動画性能も引き上げ、望遠撮影や機動力の高い撮影を望むクリエイターを中心に売り込む。

価格はオープン。予想実売価格はボディ単体モデルが218,900円前後、E 18-135mm F3.5-5.6 OSSが付属するレンズキットが262,900円前後。発売は7月18日。

  • APS-Cセンサー搭載ミラーレス「α6700」が登場。“APS-C版のα7R V”ともいうべき高性能に仕上げた

凹凸の少ない箱形の小型軽量ボディを継承しながら、α7R Vで定評のあるパーツを多く盛り込んで同等の撮影性能に仕上げた高性能モデル。α6600からのおもな改良点やα7R Vとの共通点は以下の通り。

  • 有効2600万画素の裏面照射型Exmor R CMOSセンサー搭載
  • 画像処理エンジンのBIONZ XR搭載(α7R Vと同じ)
  • 高精度な被写体認識を可能にするAIプロセッシングユニット搭載、リアルタイム認識AFに対応(α7R Vと同じ)
  • 露出制御や色再現性を向上(α7R Vと同じ)
  • 新アルゴリズムを採用したボディ内手ぶれ補正機構を搭載(5段分相当)
  • クリエイティブルック、S-Cinetoneに対応
  • 4K 120p撮影に対応
  • アクティブモードの手ぶれ補正に対応(動画撮影時)
  • オートフレーミングに対応
  • 前ダイヤルを搭載
  • 背面液晶はバリアングル式を採用
  • USB PDによる高速充電に対応
  • α6600と比べてボディの肥大化は最小にとどめている

α7R Vと同じ画像処理エンジンやAIプロセッシングユニットを搭載し、被写体認識性能や撮影性能を大幅に引き上げた。動画まわりは、FX3やFX30のCinema Lineで採用している機能を一部盛り込んでいる。

多くの機能や装備の底上げを図りながら、本体サイズはわずかな大型化にとどめた。本体重量は、逆に10gほど軽くしている。

  • フルサイズ機よりもボディ、レンズともにコンパクトなので、ジンバルに載せての動画撮影に向く

  • α7R Vで高い評価を受けたAIプロセッシングユニットを搭載

  • バッテリーはフルサイズ機と同じZバッテリーを継承

  • メモリーカードスロットはSDの1スロットを継承

  • レンズキットに付属するE 18-135mm F3.5-5.6 OSSを装着したところ

  • 背面液晶はオーソドックスなバリアングル式を採用

  • グリップ部に前ダイヤルを新設した。握りやすい大型グリップを採用する

  • モードダイヤルと同軸の撮影モードダイヤルやC1スイッチの位置など、操作部もさまざまな改良を加えている

  • 天面の捜査デバイス