LGエレクトロニクス・ジャパンは6月7日、同社のサウンドバー製品「LG SoundBar」シリーズ新製品「SC9S」を発表した。8月下旬から順次発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は132,000円前後の見込み。

  • SC9S。バータイプのアップファイアリングスピーカーとサブウーファーがセットになっている

「SC9S」は、24bit/96kHzのハイレゾオーディオに対応したサウンドバー。上方に音を出力する、バータイプのアップファイアリング(天井反射)スピーカーは、左右にツイーター、中央にウーファーの計3ユニットを配置。3chトップスピーカーを搭載することで、サラウンドにおける立体的な音響効果が強化されるほか、前方からの音声もクリアに再現するという。加えて、最大220W出力のサブウーファーもセットすることで、重厚で深みのある低音を加えられる。

  • アップファイアリングスピーカー。前面から見たところ

  • 上から見たところ。左右にツイーター、中央にウーファーを装備

機能面では、サウンドバーの空間認識用マイクが感知した反響音によって、AIが音場を把握する「AIルームキャリブレーションプロ」を搭載。空間に合わせて音響を最適化する機能で、部屋の構造や広さを問わず、ユーザーを中心とした立体的な音響空間が構築される。また、再生コンテンツのジャンルによって音を最適化する「AI サウンドプロ」では、ミュージック、ベースブラスト、シネマ、クリアボイス、スポーツ、ゲームの6つのモードを、コンテンツに応じて自動で適用する。

ゲーム機や4K映像機器との接続も推奨されており、最大120HzのVRR(可変リフレッシュレート)と ALLM(自動低遅延モード)への対応や、パススルー方式の4K映像データ送信(HDMI接続時)などをサポート。ゲームモードやシネマなど一部のモードでは、9.1.5chバーチャルサウンド再生も可能だ。

このほか、LGのテレビと組み合わせることで、テレビ本体のスピーカーとサウンドバーの両方を使用するサラウンドシステム「WOW オーケストラ」を利用できる。

  • サブウーファー。最大220Wの高出力

  • LGのテレビと組み合わせた例

サウンドバーの本体サイズと重さは、975×63×125mmで4.1kg。サブウーファーの本体サイズと重さは、221×390×313mmで7.8kg。

チャンネル数は3.1.3chで、サウンドバーの実用最大出力はフロント(30W+30W)+センター(30W)+トップ(30W+30W)+トップセンター(30W)。サブウーファーの実用最大出力は220W。

接続端子はHDMI入力、HDMI出力、光デジタル入力(S/PDIF)、USB。通信はBluetooth 5.0とWi-Fi 5を搭載し、BluetoothコーデックはSBC/AACをサポートする。

対応オーディオフォーマットは、Dolby AtmosやDTS:X、IMAX Enhancedのほか、LPCM、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、Dolby Digital、DTS:X、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution、DTS Digital Surround、AAC、AAC+。音楽ストリーミングサービス「Spotify」や高音質ストリーミング「TIDAL Connect」、デジタル・オーディオ技術MQA(Master Quality Authenticated)にも対応する。