米大手アパレルメーカーであるリーバイ・ストラウス社は、今年中に同社ファッションモデルとしてAI生成モデルの試験運用を開始すると発表した。多様で包括的な顧客体験をサポートするためだという。ネットでは「これはすごく良いのでは」「自分と近い体型のモデルで見れるなら嬉しい」などと注目が集まっている。

  • リーバイスが「AIモデル」起用へ、着用イメージわかりやすく - ネット「すごく良いのでは」

    デニム大手メーカー・リーバイスが、AI生成モデルのテスト起用を計画中

今回のAIモデルの試験運用は、消費者体験を強化することを目的とした取り組みとされる。オランダを拠点とするAIファッションモデル企業・Lalaland.ai社と提携して実現する。Lalaland.ai社の技術を活用し、体型や年齢、肌の色などを顧客に似たモデルで製品を見ることを可能にすることで、パーソナルで包括的なショッピング体験を生み出せるようになるようだ。これが上手くいけば、実際に着てみたら「思ってたのと違う……」という現象が起きにくくなりそう。

となると、ファッションモデルがAIに全て取って代わられる未来もあり得るのかと思いきや、同社の考えではそうでもないようだ。同社は「ライブ撮影や生身のモデル起用、多様なモデルとの共同作業へのコミットメントなどの計画を縮小することはない」とした上で、「本物のストーリーテリングは、私たちがファンとつながる方法の一部であり、人間のモデルや協力者は、その体験の中核をなすもの」と説明している。

同社のデジタル・エマージングテクノロジー戦略担当グローバルヘッドであるAmy Gershkoff Bolles博士は、「AIが人間のモデルに完全に取って代わることはないでしょうが、消費者体験のための潜在能力に期待しています」とコメントしている。

ちなみに、日本でもAI生成モデルを起用している企業は存在する。例えば衣料品チェーン・ライトオンでは、AI技術を駆使して、アパレル企業のDXを支援する企業・AI model社の技術を活用したAIモデルを起用している。

  • 日本でもAIモデルを起用する企業は既に存在している

ネット上では「こういうのVRとも絡めて色々できないのかな」「自分と近い体型のモデルで見れるなら嬉しい。外人が着た時と自分が着たときで違い過ぎて悲しいから」「これはすごく良いのでは」などの声が寄せられた。