来たる3月8日、タクティカルシューター『VALORANT』で新シーズン「Episode6 Act2」がスタートします。新コンテンツとしては、エージェントと武器スキンが実装予定。メディア向けの先行体験会では、新エージェント「ゲッコー(GEKKO)」と、公式ツイッターで発表された新武器スキン「オニ2.0」を体験することができました。

新曲と豪華アニメーショントレーラーを引っ提げて登場した「ゲッコー」

「ゲッコー」は、エリアへの侵入をアシストするイニシエーターに分類されるエージェントです。実装に先立って豪華なアニメーションのトレーラーが公開されたほか、世界大会「VCT 2023 - LOCK//IN」のショーマッチでもお披露目済み。「固い絆で結ばれたクリーチャーたちを率いて戦う」という今までにないスタイルが与えられており、なんとVALORANTで初めて「スパイクの設置・解除に絡むアビリティ」を持っている点が最大の特徴です。

  • GEKKO(ゲッコー)。月光ではなく、英語で「ヤモリ」の意味です

  • エージェントトレーラーはもう見ましたか? 音楽もキャラクターにマッチした最高なトラックに仕上げられていました

  • 出身はロサンゼルス

  • アビリティ構成。アイコンはキャラクターをデフォルメしたものでかわいいです

  • 「ディジー(E、200コスト)」。敵に向かって進行し、視界を奪います

  • 「モッシュピット(C、250コスト)」。地面に飛び散ってダメージエリアを生成する、モロトフです

  • 「ウィングマン(Q、300コスト)」。敵に向かって進んでスタンさせるか、スパイクの設置・解除を行えます

  • アルティメット「スラッシュ(X)」。スカイのトレイルブレイザーのような操作感で、キルジョイのロックダウンを縮めたような性能です

アビリティはどれも無駄なく強く、今後ほぼすべてのマッチで見ることになりそうだと感じました。モッシュピットは範囲がこれまでにないほど広く、それでいてキルジョイのロックダウンも破壊可能。ディジーは索敵に便利そうで、ウィングマンができることは極めて多岐にわたります。

  • モッシュピットの爆発範囲が広い。中央ならロックダウンも壊せます

  • オーブ状態になり、回収を待つアビリティたち(別に拾わなくてもいいです)

そのウィングマンが行える注目のスパイクの設置・解除は、レイズのブームボットのように進路を設定して用います。進路は“地上”の最短経路を愚直に進行するようで、デモでは想定外のルートでスパイクを運んでいき、驚かされる場面もありました。また、進行ルートにあるバリアオーブを壊して進む点も見逃せません。壁を壊すためだけに使って回収し、再度スパイク設置のために使うこともできそうです。これが300コストで購入できるのは、率直に言うとやや安すぎる気もします。

  • 右クリックで解除用に使えます。左クリックだと敵に向かって進行

  • 設置も同様。設置位置はスパイクのシルエットで表示され、かなり精密にポジションを選択できます

  • しかも設置後はオーブになるため、回収して再利用できます

個人的には、アビリティでスパイクの解除・設置を行うキャラクターはVALORANT的にタブーなのかと思いこんでいたので、「ウィングマン」の性能には驚きました。ゲッコーの登場によって、今後もスパイク設置・解除に対応するアビリティをもった新エージェントが出てくるかもしれません。

新武器スキン「オニ2.0」! 日本の宝刀から命名された新メレー「鬼丸国綱」

新エージェントの追加に続いて、今回新しく武器スキン「オニ2.0」が追加されます。「メレー」「フレンジー」「アレス」「ブルドッグ」「ヴァンダル」がセットになっており、セット購入は7,100VP。武器にはそれぞれRPで解放できる4つのバリアントが存在しており、1.0同様に赤、金、緑、白から好みに応じて選択できます。個人的にはセット購入でついてくる、赤い提灯をモチーフにしたバディが気に入りました。

  • メレー

  • フレンジー

  • アレス

  • ブルドッグ

  • ヴァンダル

  • 1.0のシリーズは銃声にエフェクトがありませんでしたが、今回発売の2.0は銃声にもエフェクトが搭載されています。個人的な印象ですが、サプレッサーを装着したようなくぐもった音声に感じます

  • 赤い提灯がグッド

また、新メレー「鬼丸国綱」には、日本刀をフィーチャーした新アニメーションが実装されています。装備状態では刀身が鞘に収められており、攻撃によって音高く抜刀。左クリックでは軽快な刀さばきを見せ、右クリックでは大きく縦に斬りつけるモーションを楽しめます。攻撃後、静かに納刀するアニメーションがついていてとても贅沢。

  • 刀身にはオニの眼光が鋭く映ります

  • 利き手に武器を装備するFPSゲームの都合上、抜刀は反対の手で行います。ブンブン振り回す様子はサーベルっぽい印象も

ちなみに、メレーに名付けられた「鬼丸国綱」という武器名は、日本に実在する御物(宮内庁管轄の宝物)から取られています。ほとんど一般公開されない貴重な刀剣ながら、刀剣・日本刀の専門サイト「刀剣ワールド」によると実物の特徴は明らかにされているそう。残念ながらVALORANTの鬼丸国綱は名前のみフィーチャーしただけで、刃文や反り、鞘の特徴などの外観面はあまり重視していない模様です。鞘や柄を革で包み込む「鬼丸拵」の様子も、VAROLANTの武器スキンでは全く見られません。

  • ゲーム内では思いっきり「湾れ刃」になっていますが、実物は小さく複雑な刃文である「小乱れ」に分類されます。ゲーム内のモデルでは刀身に彫られる樋(ひ)はありませんが……

  • ストアページトップのイメージ画像には刀身に樋(刀身にある薄い溝)が彫られています。ゲーム内と整合性が取れておらず、やや気になります

  • 「鬼丸国綱」の実物は典型的な「日本刀」のイメージより反りが強い珍しい形状で、このままゲーム内に反映するにはやや難しい気も。刀身の先が細くなっている点も特徴です。出典は「刀剣ワールド」より

Episode6 Act2は3月8日開幕!

この記事で紹介したEpisode6 Act2は、3月8日開幕予定! 前Actは新マップ「ロータス」の追加でバタバタした印象でしたが、無事にRPを盛ってランクを上げられたでしょうか。スパイク設置・解除にも絡む新エージェント「ゲッコー」によって、メタがどう変化するのか楽しみです。

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