韓国公正取引委員会は1月3日(現地時間)、韓国のオンラインゲーム開発会社であるネクソンコリア社に対して、116億ウォンの罰金を科したと発表した。韓国の経済紙であるThe Korea Economic DailyやNewsisなどが報じている。

  • ネクソンコリア、『メイプルストーリー』等で当選確率を黙って操作。罰金116億ウォン Copyright(C) 2003 NEXON Korea Corporation. All Rights Reserved.

ネクソンコリアが韓国内で提供している『メイプルストーリー』『バブルファイター』において、顧客に誤解を与えた疑いがあるとして、116億ウォンの罰金を科されたという内容。発表の中で、メイプルストーリーではランダムアイテムである「キューブ」の当選確率に問題があったと指摘。2010年5月の実装当初は各オプションの出現確率が均等だった一方、2010年9月から人気のオプションの出現頻度を抑制。さらに確率を変更し、2011年8月から2021年3月までの期間中、特に優先度が高い特定のオプションが全く表示されなくなっていたという。

この確率変更に際して、顧客に通知されていなかった点を韓国公正取引委員会は問題視。逆に、ネクソンコリアは2011年8月にキューブの抽選テーブルにおいて変更は行われていないと声明を発していたという。

同国での電子商取引における消費者保護法違反において、116億ウォンの罰金は過去最高額。違反期間が長く、さらに同社が展開していた『サドンアタック』に続いて二回目の違反となったことから、過去最大額の罰金が適用されたとのことだ。

韓国公正取引委員会のキム局長は発表に際して、「ゲームサービス提供事業者の利用者欺瞞行為などに対して過去最多の課徴金を課すことで、関連事業者に消費者保護に万全を期すよう警告を与えたという点で意義がある」と述べている。

韓国向けの『メイプルストーリー』公式サイト上では、ネクソンコリアライブ本部を総括するチェ・ウォンジュンが背景について説明し、謝罪している(外部リンク)。