アドビは2月21日、2021年に引き続き、「クリエイティブツールスキルの企業採用におけるニーズの変化」に関する調査を2022年12月に実施し、その結果を発表した。今回新たに派遣市場におけるクリエイティブツールスキルのニーズについても調査。マイナビ転職の求人掲載数・応募数推移データも参照して結果をまとめた。

  • 「クリエイティブツールスキルの企業採用におけるニーズの変化」に関する調査を実施

この調査結果での「クリエイティブツールスキル」とは、デザインや画像・動画の編集などのプロレベルのスキルではなく、ソフトウェアを使って簡単な写真・画像編集・加工、動画編集・作成、またイラスト作画・チラシやポスターのデザインなどができることを示す。

また、「クリエイティブ職」は、「WEB・インターネット・ゲーム 」「クリエイティブ」「建築・土木・デザイン・設計」の職種を指し、「非クリエイティブ職」は、「クリエイティブ職」を除く営業、企画・経営、管理・事務などの職種を指す。

  • 「クリエイティブツールスキルの企業採用におけるニーズの変化」に関する調査を実施

マイナビ転職サイト内「(募集の)対象となる方」の欄にクリエイティブツールスキルを含む非クリエイティブ職全体の求人掲載総数は、2010年起点と比較※した場合、2022年時点で約4倍に増加しており、その中でも「営業」では約4倍、「企画・経営」では約2.4倍、「管理・事務」では約4.7倍に増加していた(※2010年時点の値を100%として、各年の増減率から年次推移を算出)。

正社員採用における調査では、中途採用市場において67.5%の採用担当者が、「クリエイティブツールスキルを持った求職者は重要である」と回答。また、約7割の求職者が、近年転職を行う際、「クリエイティブツールスキルを持っていることが重要だと感じる」と回答した。

  • 中途採用市場では、約7割の採用担当者が「クリエイティブツールスキルの重要性が高まっている」と回答

また、非クリエイティブ職におけるクリエイティブツールスキル保有者は、非保有者よりも月給を「平均3.8万円ほど優遇できる」ことが判明し(2021年調査では平均3.4万円優遇)、企業におけるクリエイティブツールスキルへの重要度、価値が高まっていることがわかった。

  • クリエイティブツールスキル保有者は、非保有者よりも月給を「平均3.8万円ほど優遇できる」

派遣採用担当者側への調査においては、「クリエイティブツールスキルを持つ派遣社員の方を面談時に優先する場面が増えている」と75.5%が回答。また、約7割の求職者が面談を受ける際、採用担当者からクリエイティブツールスキルの有無を聞かれる事が増えたと回答した。

  • 派遣採用市場では、約8割の採用担当者が「クリエイティブツールスキルを持つ派遣社員の方を面談時に優先する場面が増えている」と回答

非クリエイティブ職におけるクリエイティブツールスキル保有者は、非保有者よりも時給で「平均82.8円優遇できる」(月給換算にすると平均1万4,572円)という回答が集まった。

  • 派遣社員採用時、クリエイティブツールスキル保有者は、非保有者よりも月給を「平均1万4,572円ほど優遇できる」

また、社内におけるクリエイティブツールスキル向上を目的とした取り組みの実施有無に関して、52.5%の企業がクリエイティブツールスキル向上を目的とした取り組みを実施、または実施予定と回答。個人のスキル向上だけでなく、会社全体としてスキルアップを積極的に取り組んでいる企業が増えていることが考えられる。

  • 5割以上の企業がクリエイティブツールスキル向上を目的とした取り組みを実施、実施予定と回答

アドビ 調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:求職・転職者(正社員/派遣社員: 各200名(全国)、採用者(中途採用/派遣採用): 各200名(一都三県+愛知+大阪)
  • 調査期間:2022年12月3日(土)~2022年12月5日(月)

マイナビ転職「2022年11月度 正社員求人掲載数・応募数推移レポート」概要

  • 調査方法:「マイナビ転職」サイト内調査
  • 集計日:2022年11月
  • 集計方法:該当年における、弊社総合転職情報サイト「マイナビ転職」に掲載開始された求人情報から、雇用形態が正社員以外のデータを除き集計
  • 計算方法:2010年時点の値を100%として、各年の増減率から年次推移を算出