1月に配信されたニュースでお伝えしたとおり、iPhone/iPad/Macのバッテリー交換料金の値上げが、3月1日に迫っています。お手元のiPhoneのバッテリーが気になっている方は、交換費用や申し込みの手順をチェックしておきましょう。

  • 「設定」を開き、[バッテリー]→[バッテリーの状態と充電]を開き、[最大容量]が80%を切っていたら替え時です

バッテリー交換料金が3月1日から値上げ

iPhoneをはじめとするApple製品は、Appleの直営店および正規サービスプロバイダ(代理店)でバッテリーを交換することができます。ちょっと古い機種も、バッテリーを交換すればまだまだ快適に使えるかも。

そんなバッテリー交換のサービス料金が、2023年3月1日より値上げされることになりました。昨今の値上げラッシュの中、致し方ないことではありますが、バッテリー交換を検討中の方にはお早めの申し込みをおすすめします。

iPhoneの場合、iPhone 14/14 Proシリーズを除く全モデルで、一律3,000円の値上げが予定されています。

  • バッテリー交換の見積価格。実機検証後、追加の損傷が見つかった場合は追加料金が発生する可能性があります

なお、AppleCare+に加入中で、バッテリーの最大容量が80%を切っているiPhoneは、無償修理の対象となります。

バッテリー交換を申し込むには

iPhoneのバッテリー交換には、事前の申し込みが必要です。直営店等の店頭でもおそらく受け付けてはもらえますが、無駄な待ち時間や混雑を避けるためにも、申し込んでおくことをおすすめします。

修理の方法は下記の2種類があります。

  1. 直営店や正規サービスプロバイダへの「持ち込み修理」
  2. 宅配業者が引き取りに来る「配送修理」

いずれも、「iPhoneの修理サービス」のページから申し込むことができます。

  • 「iPhoneの修理サービス」のページを開き、[お手続きはこちら]をタップ

あとは画面の案内に沿って、修理の種類を選択したり、近くの店舗検索または宅配の引き取り住所などを入力して、申し込みます。Apple IDでサインインすると、該当する端末の選択や住所入力などが簡単です。

  • 「持ち込み修理」の場合は、店舗を検索して選択。持ち込み日時を選んで予約します

  • 「配送修理」の場合は、引き取り日時や住所・支払い方法などを設定し、予約します

バッテリー交換へ出す前の準備

バッテリー交換へ出す際は、技術者が修理できる状態にするため、また大事なデータの流出を防ぐため、下記の準備をしておきましょう。

  • バックアップを作成する
  • 「iPhoneを探す」をオフにする
  • 「ウォレット」のプリペイドカードを対比させる
  • iPhoneのデータを削除する
  • アクセサリ類、およびSIMを取り外す

バックアップを作成する

iPhoneを充電ケーブルに繋ぎ、Wi-Fiに接続した状態で、次の手順で操作します。

  • 「設定」を開き、[一般]→[転送またはiPhoneをリセット]の順にタップ。

  • 「新しいiPhoneの準備」が表示されたら[開始]をタップ。バックグラウンドでバックアップ作業が行われます

iCloudストレージの容量に空きがある場合は、通常通りiCloud上にバックアップが作成されます。

iCloudストレージの容量が足りない場合は、機種変更用のバックアップデータとして仮のストレージに21日間保管されます。このバックアップ使って、元のiPhoneにデータを復元することができます。

「iPhoneを探す」をオフにする

「iPhoneを探す」がオンのままでは、修理作業ができません。

  • 「設定」を開き、一番上のユーザー名(自分の名前)をタップ。[探す]をタップします

  • [iPhoneを探す]を開き、[iPhoneを探す]のスイッチをオフにします。Apple IDのパスワードを入力するとオフになります

「ウォレット」のプリペイドカードを退避させる

nanaco、WAONなどのプリペイドカードは、iPhoneのデータを削除する前にサーバへ対比させておきます。iPhone復元後に残高ごと復活させることができます。

  • 「ウォレット」を開き、プリペイドカードをタップ。右上の[…]→[カードの詳細]をタップ。一番下の[カードを削除]をタップ→ポップアップが出たら[削除]をタップします

なお、Suicaなどの交通系ICはデータ削除時に自動的にサーバに退避されます。また、クレジットカード系の情報はすべて削除されるため、iPhone復元後に再登録が必要です。

iPhoneのデータを削除する

データの流出を防ぐため、iPhone上のデータを削除して初期状態にします。

  • 「設定」を開き、[一般]→[転送またはiPhoneをリセット]の順にタップ

  • [すべてのコンテンツと設定を消去]をタップ→[続ける]をタップ。パスコード入力が求められ、入力するとバックアップ作成ののち削除が行われます

バッテリー交換が終わって戻ってきたら、先ほどのバックアップからデータを復元しましょう。

アクセサリ類、およびSIMを取り外す

iPhoneのケース、カバー、保護シート等のアクセサリ類を取り外します。また、SIMも取り外し、なくさないよう保管しておきます。

持ち込みまたは配送修理の引き取りまでに、これらの準備を完了しておきましょう。