HTC VIVEは1月5日(米国時間)、コンシューマ向けVR(仮想現実)/MR(複合現実)デバイスのフラッグシップモデル「VIVE XR Elite」を発表した。コンパクトなボディで、安定してスムースなグラフィックパフォーマンスと鮮明なパススルー機能を提供する一体型のヘッドセットで、PCVRコンテンツにも対応する。発表とともに予約受付を開始しており、公式ストアでの価格は179,000円(税込)。
手軽さを追求した「VIVE Flow」を彷彿させる厚みを抑えたデザインになっており、バッテリークレードル(26.6Wh、取り外し可能)を含む重量は625g。バッテリーはホットスワップに対応し、使用を継続しながら他の電源に切り替えたり、バッテリーを交換できる。また、バッテリークレードルを外してテンプルパッドを取り付けることで、VIVE Flowのように手軽に着脱できるメガネ型で使用できる(USB-Cケーブルで電源に接続)。
ディスプレイの解像度は片目1920×1920(両目3840×1920)。90Hzのリフレッシュレートをサポートする。視野角は110度。レンズはIPD(瞳孔間距離)を約54〜73mmの間で調整でき、また焦点距離ダイヤル機能を使ってある程度の視力補正が可能。
16MPのRGBカラーカメラ、4つの広視野角トラッキングカメラ、深度センサーによって、鮮明なパススルー、様々な光の条件に対応する正確なトラッキングと空間認識を実現。リアルタイムオーバーレイを取り入れたゲームやトレーニングを楽しめ、また普段使用しているキーボードやマウスとバーチャルスクリーンを組み合わせたワークステーションの構築も可能。ハンドトラッキングにも対応し、フェイストラッカーおよびアイトラッカーパーツの発売も予定しているとのこと。
また、USB-CケーブルもしくはWi-Fi経由でPCと接続してVIVEPORTやSteamのPCVRコンテンツの利用が可能。VIVE Flowはスマートフォンとの接続のみのため、VIVE Flowユーザーの間から手軽な着脱でPCVRコンテンツも楽しみたいという声が上がっていた。
SoCはQualcommの「Snapdragon XR2」で、メモリは12GB。内蔵ストレージは128GB。USB 3.2 Gen-1 Type-C(側面ポート)、USB 3.2 Gen-1 Type-C(パワーポート)、スピーカー、デュアルマイクを装備。ワイヤレスはBluetooth 5.2+BLE、Wi-Fi 6+6E。