イルミネーションに彩られたApple表参道に、美しいフルートのしらべが響き渡りました。事前予告なしで行われたサプライズイベントで生演奏を披露したのは、フルート奏者のCocomiさん。アップルのティム・クックCEOも駆けつけ、Cocomiさんのすぐ目の前でライブ演奏を楽しんでいました。

  • Apple表参道でフルートのライブ演奏をサプライズで実施したCocomiさん。目の前の観客席には、ティム・クックCEOとグレッグ・ジョズウィアック氏の姿も

年末も近づいた12月14日の夕方、Apple表参道で特別なライブイベント「Today at Apple Exclusive:Cocomiによるクラシックと空間オーディオの世界」が開かれました。Apple Musicのラジオ番組「J-Pop Now Radio」でDJを務める落合健太郎さんに紹介されて登場したのは、4月にデビューアルバム「de l'amour」をリリースしたフルート奏者のCocomiさん。同アルバムはApple Musicにも提供されています。

  • 表参道名物のイルミネーションが輝くApple表参道。思いがけないCocomiさんのライブイベントに、大勢の人が足を止めて美しいフルートのしらべを楽しんだ。ピアノの伴奏を担当したのは、ピアニストの谷昴登さん

Cocomiさんは、アルバムに収録された「Kreisler:愛の悲しみ」を含む3曲をライブで演奏。店内奥の巨大なウォールの前で演奏するCocomiさんと観客の距離がとても近いこともあり、空気の振動が感じられるほどの極上のライブが楽しめました。観客席の中央には、多忙なスケジュールのなか来店したティム・クックCEOとグレッグ・ジョズウィアック氏の姿もあり、目を細めながら美しいフルートのしらべを満喫していました。

  • ライブ終了後、Cocomiさんに改めて拍手を送るティム・クックCEO。当日は熊本から駆けつけた

アルバムに収録した10曲は思い入れのある曲ばかりだと語るCocomiさん。コロナ禍の影響で、ほとんどの曲は海外在住のアーティストが奏でる旋律をリモートでヘッドホンから流しながら演奏をして収録したそうです。

Apple Musicで配信しているアルバムの楽曲は、すべて空間オーディオに対応しています。ノイズキャンセリング搭載のヘッドホンで聴いたところ、「ブレスの使い方や間の取り方なども聞こえてきて、自分の曲を聴くのが恥ずかしくなるほど」だったそう。

アルバムと同名のデビューリサイタルを12月26日に控え、練習に励む日々を送るCocomiさん。今年、楽譜を紙の楽譜からiPadのデジタル楽譜に変えたのが大きな変化だといいます。「紙の楽譜は、実は肩が外れるほど重いんです。iPadのデジタル楽譜にしたら、とても楽になりました」と笑顔で語りました。

  • 12.9インチのiPad Proに表示したデジタル楽譜で3曲の演奏を披露したCocomiさん。ふだんのリサイタルよりも観客との距離が圧倒的に近いApple表参道でのライブに満足した様子だった

何かとあわただしくなる年末年始、空間オーディオに対応したAirPodsシリーズでCocomiさんの楽曲を聴いてリラックスしてみるのもよいでしょう。