アメリカ航空宇宙局(NASA)で、新型宇宙船「オリオン」のプログラムリーダーを務めるハワード・フー氏によれば、「2030年までに宇宙飛行士が月で生活し、働けることを目指している」という。海外メディアが報じた。

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    2030年までに宇宙飛行士は月で生活し、仕事をするようになるらしい

報道によれば、NASAは「アルテミス計画」の助けを借りて、この月移住計画を2030年までに実現することを目指しているのだそう。フー氏は、「この10年以内に、月で人が生活することになるだろう。我々は月面に人間を送り込み、彼らは月面で生活し、科学実験を行うことになるだろう」と語った。宇宙飛行士が10年以内に月で生活し、仕事をするようになるというのだ。

加えて、「"オリオン"が人類を再び月に運ぶ宇宙船となる」とコメント。人類が月面に着陸したのは、1972年のアポロ17号が最後だ。今回の計画が実現すれば、人類にとって約50年ぶりに月面に戻るための大きな一歩となるという。

NASAは今月16日、月面着陸を目指す「アルテミス計画」の一環で、米フロリダ州ケープカナベラルから新型宇宙船「オリオン」の打ち上げに成功。今回は、飛行中の状態をテストするため、3体のスーツを着たマネキンが搭載し、衝撃や放射線の影響などのデータを収集するようだ。なお、月に戻る最大の理由は、月の南極点に水があるかどうかを調査するためだという。水があれば、水から水素を取り出し燃料として火星などへ向かうロケットの燃料補給が可能となる。

今回の新型宇宙船「オリオン」は、月の周りを回るコースを描き、月から60マイル(約96キロメートル)以内に接近し、地球に戻るそう。計画通りならば、12月11日に米サンディエゴ沖の太平洋に着水する見込みだという。

ネット上では「んー夢物語にしか聞こえん」「2030年以内というのは高い野望だがぜひ実現してもらいたい」「月面基地作るところから初めて、2030年までに間に合うのか?」などの声が寄せられた。