前回はKB5019509プレビューによる変更点をご報告したところ、Microsoftは米国時間2022年10月25月に11月提供予定の更新プログラムとしては2本目のプレビューとなるKB5018496の提供を開始した。

  • KB5018496プレビュー

Microsoftの意図は読めないのだが、いち早く11月の月例更新プログラムを適用して新機能を試してみたいユーザーには興味深い存在だろう。ただし、当初は多くの機能を一部のユーザーに限定公開して、その後の数カ月で広く展開するいつものパターン。筆者もKB5018496プレビューを適用したが、リリースノートにあった大半の改善点を確認できなかった。まずは今回の変更点をかいつまんで紹介しよう。

  • OSビルドは22621.755に更新。
  • タスクバーから呼び出す検索の視覚効果を強化し、検索対象を発見しやすくする。
  • Microsoftアカウント使用時のバックアップ体験向上。
  • 「設定」の(おそらく)アカウントページにOneDriveサブスクリプション情報を追加。
  • タスクバーのコンテキストメニューからタスクマネージャーを起動。

タブ付きエクスプローラーほどの有益性はないものの、ビルドが進むにつれて使い勝手や安定性が高まっている。

あと今週のトピックといえば、Windows Dev Kit 2023(Windows開発キット2023)の発売だろう。開発者向けイベントのBuild 2022で「Project Volterra」として発表したARM64デバイスだ。公式ブログによれば、日本を含む8カ国で提供する。筆者もリリース直後にMicrosoft Storeにアクセスしたが、そのときはすでに売り切れていた。

  • 本稿執筆時点では購入可能だった

それもそのはず、メモリーは32GB、ローカルストレージは512GB NVMeを搭載。Microsoft TeamsやMicrosoft 365 Apps、Microsoft Edge Microsoft Defender for Endpointに加えて、Adobe PhotoshopやAdobe Lightroom、Zoomなどのサードパーティー製アプリもインストール可能。先の公式ブログでは触れていないが、PowerToysやVisual Studio Codeも使える。これで10万円を切る(米国価格は599.99ドル)のだから、ハイパワーなGPUが必要なPCゲームをプレイしないユーザーにとっては、魅力的なPCに映るのではないだろうか。万人向けではないものの、ノートPCではなくデスクトップ型でサブPCを探しているユーザーは、詳細を確認してみてはいかがだろうか。

  • Build 2022で発表したProject Volterra(Windows Dev Kit 2023)