グループセブジャパンが国内で展開するティファールは、フライパンなどの調理器具や電気圧力鍋などを手がけるフランスのブランド。そのティファールが初めて、日本の炊飯器市場へ参入します。新製品の「ザ・ライス 遠赤外線 IH炊飯器 5.5合」(以下、ザ・ライス)は10月14日発売。価格はオープン、参考価格は63,700円です。
ザ・ライスのポイントは、ふたに取り付けた遠赤外線ユニットと、底・側面のIH加熱という組み合わせによって、お米の芯までしっかり熱を届けるということ。
ふた部分から遠赤外線を放出し、米の一粒一粒に直接熱を届けます。一般的に、遠赤外線は食材によく吸収され、食材の分子を振動させて効率的に温めます。遠赤外線を使っている調理家電や暖房器具は多いですよね。
グループセブジャパンの山田香菜子氏によると「遠赤外線を上から放出して直火炊きすることで、米の表面にハリが出て甘みを閉じ込め、粒立ちの良いごはんが炊き上がります」とのこと。
さらに、内釜釜も下部分からしっかりと包み込むようにIH層を配置。高い火力で熱の対流を起こしながら、お米の芯からすばやく炊き上げるといいます。
内釜の形状は少し平べったい丸型。上下55度の角度をつけたことで、大きな熱対流と循環を促します。釜の厚みは約3mm。素材は発熱効率が良い鉄と、熱伝導に優れたアルミを合わせました。内部分はけっこう厚みがあります。これにより、放熱を抑えて釜の中に熱を閉じ込め、熱循環を促しています。内側にはこびりつきを防ぐコーティングを施しました。
遠赤外線保温や冷凍ごはんメニューなども搭載
炊飯メニューは、白米、無洗米、玄米、雑穀米、長粒米、すしめし、炊き込み、冷凍ごはん、おかゆ、玄米・雑穀粥という10種類を用意。通常の白米・無洗米は、炊飯時間は50分、早炊き炊飯では26分で炊き上げます。また、白米・無洗米メニューでは、炊き上がりを「やわらか・ふつう・かため」の3種類から選択できます。
メニューのうち、ユニークなのが冷凍ごはん。最後の炊飯工程で炊き上がり時間を調整して、お米の水分を蒸発しにくくしています。冷凍したごはんを電子レンジなどで再加熱しても、ハリ・粒立ちは保ちつつ、ベチャベチャにならないごはんに仕上げます。
保温では断続的に遠赤外線で保温に適した温度をキープし、時間がたってもハリのあるごはんを楽しめます。
試食は簡単なものでしたが、第一印象としては少しあっさり系の味。お米コシがしっかりしていて、香りや甘味は控え目かもしれません。毎日のごはんとして飽きがこない仕上がりだと思います。
日本初登場の炊飯器。粒感のあるごはん
グループセブジャパン 代表取締役社長のアンドリュー・ブバラ氏も意欲的です。このタイミングで日本向け炊飯器を発売した理由は、電気圧力鍋がヒットして日本市場で認知度が高まったこと、遠赤外線を使った炊飯技術によって差別化を図れて、かつ日本市場の期待に応えるごはんを炊ける製品を開発できたことなどを挙げました。
「ティファールは世界ナンバーワンの調理器具ブランドとして認知されています。日本市場では電気ケトル、衣類スチーマーなどを発売してますが、炊飯器は日本では未発売でした。ティファールの炊飯器は、25年間の開発の知見と1億台以上の販売実績を誇るカテゴリー。日本市場向けの画期的な炊飯器を発売し、日本におけるティファールの歴史を刻みます」(アンドリュー・ブバラ氏)
「最近はハリがあるごはんを好む消費者が増えており、特に若い方々の好みが、もっちり・甘いという食感からシフトしてきています。ザ・ライスの炊き上がりは、お米の甘さを生かしながら、お米の粒感・食感を楽しんでいただけるごはんを目指しました」(山田氏)
ザ・ライスで炊いたごはんはあっさりとしたごはんなので、もちもちしたごはんが好きな人は、クックフォーミーなどティファールの電気圧力鍋で炊くほうが好みに合いそうです。
優香さん「毎日食べても飽きないごはんが楽しめる」
発表会にはゲストとして、タレントの優香さん、スピードワゴンの井戸田潤さんと小沢一敬さんが登場。一足先に自宅で使ったとのことで、優香さんは「保温してもパサパサしなかった」、小沢さんは「外食が多かったけど、(ザ・ライスを使ってから)家でごはんを食べたいと思うようになった」と話していました。また、井戸田さんは「ごはんの粒感がすばらしい」と絶賛していました。