感情が昂ぶっているとき、飲酒時など通常の状態ではないときのメールは危険です。ついカッとなってふだん口にしないようなことを書き散らし、そのまま勢いで送信して翌日激しく後悔した経験がある人も多いはず。翌日どころか送信直後に青ざめた、あのときもう少し理性があれば...悔やんでも取り返しはつきません。

国際標準化されたルール(RFC)に基づきサーバ間のバケツリレーで配信されるインターネットメールは、基本的に送信取り消しを考慮していません。しかし、ユーザによる送信指示が出されたあと一定時間「留保」しておくなら話は別、その間に取り消し操作を認める機能を用意すればいいだけのこと。iOS 16のメールアプリに導入されたメールの送信取り消し機能は、そのような考えのもと実現されています。

使いかたはかんたん、メールを送信すると画面下部に現れる「送信を取り消す」ボタンをタップすればOK。初期設定では、送信から10秒以内にタップすることで送信を取り消せます。送信ボタンをタップする直前のメール作成画面に戻るので、そこで書き直すなり下書き保存するなりの処理が可能になります。

しかし、10秒という時間は少々短すぎるような。せめて20秒、余裕をもたせて30秒もらえるならば、メールにまつわる後悔が減るかもしれません。

この考えに同意するのなら、「設定」→「メール」→「送信を取り消すまでの時間」の順に画面を開き、「20秒」または「30秒」にチェックを入れましょう。それだけ送信ボタンをタップしてから実際に送信されるまでのタイムラグは増えますが、メールにはメッセージ/チャットアプリほどのリアルタイム性が求められませんから、送信に時間がかかって困るということはないはずです。

操作手順をカンタン解説

  • iPad iPhone Hacks

    1 「設定」→「メール」の順に画面を開きます

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    2 「送信を取り消すまでの時間」をタップします

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      3 「20秒」または「30秒」にチェックを入れます(初期設定では10秒)

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      4 設定時間内に「送信を取り消す」ボタンをタップすれば、直前に送信したメールを取り消せます