2022年9月15日から18日まで、幕張メッセにて「東京ゲームショウ2022」(TGS2022)が開催されている。セガ/アトラスのブースでは、『ソニックフロンティア』『龍が如く 維新! 極』『Virtua Fighter esports』『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』などの試遊タイトルを出展。そのうち、『ソニックフロンティア』を体験したので、プレイインプレッションを紹介する。

  • ブースには巨大なソニックの姿が

  • フォトスポットも用意

『ソニックフロンティア』は、ソニックならではのハイスピードで広大な島を自由に駆け回る、縦横無尽な新境地アクションアドベンチャー。PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)用ソフトウェアとして、2022年11月8日に発売される。

  • 『ソニックフロンティア』をプレイ

これまでのシリーズとの一番の違いは、オープンなフィールドをソニックが走り回ることだろう。美麗なグラフィックで描かれた「スターフォール諸島」を舞台に、プレイヤーはソニックを360度の全方位へ動かせる。

ただし、ソニックのスピード感は損なわれていない。高速で移動できるレールや、バウンドできるギミックなど、動きのいたるところで“ソニックらしさ”を感じた。また、「電脳空間」では、疾走感溢れる従来型スピードランのソニックゲームも楽しめる。

もちろん、広大なフィールドをただ走り回るだけのゲームではない。島にはいくつもの謎解き要素が用意されている。試遊では、3体の遺跡の像を動かして扉を開ける程度のギミックだったが、冒険を進めていけば、より難易度の高い謎解きに出会えるだろう。

  • 広大なフィールドを全方位に駆け抜ける

  • ソニックの性質上、走っている時間が長くなりそうだが、立ち止まって眺めていたいほど、美しいグラフィックだった

  • 冒険の舞台は、古代文明が眠る未知の島々「スターフォール諸島」

  • ソニックのスピード感をオープンな空間でしっかりと再現している

個人的に驚いたのはバトルシステムだ。ソニックは、スターフォール諸島にいる謎の敵と対峙することになるが、回転しながら体当りする攻撃のほか、「回避」や「パリィ」といったスキルが使える。すでに多様なエネミーの姿が公開されていることからも、走り回って探索するのと同じくらい、バトルの要素も強いのではないだろうか。

ただし、同作の「パリィ」はジャストガードが求められるほどではなく、タイミングはゆるめ。2つのボタンを長押ししている間の攻撃をはじくので、バトルアクションに慣れていない人でも比較的使いやすいはずだ。

さらに、今作では「サイループ」と呼ばれる新技が登場。ボタンを押しながら走ると光の軌道が出現し、それで円を描くと、内側にいる敵にダメージを与えることができる。島のギミックを作動させるときに使うこともあり、冒険を進めるうえでカギになりそうなアクションだと感じた。

  • 本格的なアクションバトルも。敵の攻撃は「パリィ」で回避

  • 新要素の「サイループ」。ボタンを押しながら、円で敵を囲む

  • 「サイループ」は攻撃だけでなく、島のギミックに対しても使う

改めて、試遊で実感したのは、フィールドの冒険も、敵とのバトルも、ともにスピーディだということ。バコバコとスピンアタックを繰り返したり、出会い頭にサイループで囲んだりして、立ち止まらずに戦えるところが気に入った。もちろん、ザコ敵なら戦わずに走り去ってもいいだろう。

ただし、途中でエンカウントした「NINJA」という名の「守護神」は、すぐに倒せない強敵だったため、しっかり敵の攻撃タイミングに合わせてパリィを発動する必要があった。島には流れで倒せない強敵も多くいることが予想できる。ソニックは、パンチやキックといった近接攻撃もできるが、スピン攻撃とパリィを組み合わせたスタイルが戦いやすい印象を受けた。

全体的に疾走感抜群の『ソニックフロンティア』。謎解きあり、バトルあり、スピードランありと、次世代のソニックを体現したようなタイトルといえる。発売時期が近づくに連れて、期待も高まるばかりだ。

  • ちなみに、セガ/アトラスのブースでは、発表されたばかりの『龍が如く 維新! 極』も出展している