「東京ゲームショウ2022」(TGS2022)が幕張メッセで開催中だ。バンダイナムコエンターテインメントのブースでは、『太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル』『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』『ウルトラ怪獣モンスターファーム』『釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館』『LEGO Brawls』『ドラえもん のび太の牧場物語 大自然の王国とみんなの家』『ONE PIECE ODESSY(ワンピース オデッセイ)』『Park Beyond』などの試遊コーナを用意している。

そのうち、今回『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』の試遊を体験したので、プレイインプレッションを紹介する。

  • 2022年10月13日発売の『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』を試遊。ブースにはフォトスポットも用意されていた

『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』は、ドラゴンボールゲーム初の非対称型アクションゲーム。強大な力を持つ「レイダー」1人と、超パワーを持たない7人の一般市民「サバイバー」に分かれ、それぞれの目標達成を目指して戦う。

「レイダー」は、ドラゴンボールでもおなじみのフリーザやセル、魔人ブウといった超強力な敵キャラクターを操作。目的は、サバイバー側の脱出手段「超タイムマシン」の起動を阻止することだ。ゲーム中に一定の条件をクリアすると、進化が可能。進化するとエリアを1つ破壊でき、サバイバーをより追い詰める。

一方、「サバイバー」は“戦闘力5”のいわば弱者。レイダーとは圧倒的な戦力差があり、見つかると簡単に倒されてしまう。「サバイバー」の目標は、フィールド内に散らばる「起動キー」を一定数設置し、中央の「起動システム」から「超タイムマシン」を起動して脱出すること。フィールドに落ちているアイテムを使ったり、スキルを駆使したりして立ち回る必要がある。

今回の試遊では、サバイバーをプレイ。来場者1人に対してスタッフが1人のマンツーマンスタイルで、基本的なゲームフローを丁寧に教えてもらいながら、ゲームを体験できた。

  • スタッフさんがマンツーマンで教えてくれるため、操作やルールがまったくわからなくても安心して試遊できる

プレイするキャラクターは「ウーロン」。ゲームでは、豊富なアバターパーツを組み合わせて、サバイバーを自分好みにカスタマイズできるほか、固有スキルを持つ「ウーロン」「ブルマ」といった特定のキャラクタースキンも用意されている。

ちなみに、「ウーロン」の固有スキルは変化。自分をマップ内のランダムな見た目に変化させられる能力だ。うまく溶け込めばレイダーの目をごまかせるが、タイミングが悪いと逆に目立つ姿になってしまう。

  • サバイバーは、アイテムを集めながらフィールドに隠された「起動キー」を探す

  • レイダーは、サバイバーを探して屠る

  • 今回は「ウーロン」で試遊開始!

サバイバー側をプレイしてみて感じたのは、基本的なルールがシンプルでわかりやすいことだ。まずは、タイムマシンを見つけるために「起動キー」を探せばいいだけ。試遊前は、操作があれこれと複雑なのかと思ったが、そんなこともない。むしろルールがシンプルゆえに、相手の裏をかくための戦略や仲間同士の協力が重要になってきそうな印象を受けた。

たとえば、「変身(ドラゴンチェンジ)」の使い方。フィールドに落ちているアイテムのなかには、「チェンジパワー」と呼ばれるものがあり、それを集めていくと超戦士の力を宿せる「変身(ドラゴンチェンジ)」が使えるようになる。いざというときに、レイダーを足止めできる必殺技のようなものだが、レイダーと戦うだけでなく、味方のサポートや、逃走にも役立つので、その使い方によっては、勝負を左右することもあるだろう。

また、サバイバーは、レイダーに倒されても、一定時間内に仲間のサポートを受けられれば蘇生する。そのため、仲間の状態などに気を配り、お互いに協力しながらプレイすることも大事だ。

実際に試遊では、タイムマシンを起動したあと、ウーロンのチェンジパワーを使って、ピッコロに変身し、レイダーの注意をひくことに成功。少し時間を稼いだ程度でやられてしまったが、その間、タイムマシン起動をがんばってくれた味方のおかけで、無事脱出できた。

  • 倒された味方がいると、方向などを示してくれる。近くで倒されたサバイバーがいたら、近づいて蘇生してあげよう

  • タイムマシンが出現すると、当然レイダーもそこを狙いに来る

  • 超戦士の力を借りて、レイダーを足止めしたいところ

  • 自分はやられてしまったが、タイムマシン起動に成功!

  • みごとサバイバー側の勝利。リザルト画面では、「献身」「起動キー設置」などの表彰項目が示される。レイダーを引き付けたことが評価されたのかもしれない

サバイバー側でレイダーに勝利したら、「力が弱くても知恵や道具、仲間との協力でジャイアントキリングを起こした」という達成感があった。1試合の時間が10分程度とサクッと遊べるのもうれしいところだ。

なお、ゲームではほかにも、「ドラゴンボール」を7つ集めて神龍を呼び出したり、ギャリック砲を撃てる「ベジータの手袋」といったアイテムがあったりと、戦略の幅を広げる要素も用意されている。力で圧倒するレイダーと、弱者ならではの立ち回りをするサバイバー。力の差は歴然でも、エキサイティングな非対称バトルを体験できた。