今回、一度に3モデルが発表されたApple Watch。なかでも注目を集めているのが、新しいデザイン&屈強なボディを採用した最上位モデル「Apple Watch Ultra」です。米国で開かれた発表会に参加していち早く試したライターの山本敦さんも、やはりApple Watch Ultraの存在が気になっているようです。

滑らかな質感が魅力のチタニウムケースがとても軽い「Ultra」

2022年、Apple Watchファミリーに新しいモデルが誕生しました。頑丈なアウトドア仕様で、なおかつスタイリッシュな「Apple Watch Ultra」です。販売価格は124,800円から。なかなかのお値段ですが、筆者が本機を買いたくなったポイントを解説します。

  • 新しいフラグシップハイエンドの「Apple Watch Ultra」が誕生しました!

筆者はザ・インドア派なので、海や山に出かけてアウトドアスポーツで汗を流すようなことはしません。そんな私でも、Apple Watch Ultraを身に着けてみたくなった理由は、まず本機が49mmの大型ケースを採用するスマートウォッチの割に「とても軽かった」からです。

  • 軽量チタニウムケースを採用。側面に新しいアクションボタンがある

質量を45mmアルミニウムケースのSeries 8(38.8g)に比べると、Ultraは結構重い(61.3g)のですが、いわゆるダイバーズウォッチに代表されるスポーツタイプの腕時計と比べてケースやベゼルがすっきりとしたデザインなので、手首にゴツゴツと当たる感じがありません。私の大好きな「睡眠トラッキング」の習慣が、Ultraに買い替えても続けられそうです。

【動画】発表会後のタッチ&トライ会場で、Apple Watch Ultraの魅力を山本敦さんに分かりやすく解説してもらいました!

Apple Watchのデザインを革新するフラットガラス

Apple Watchの風防ガラスは、四辺に丸みのあるラウンド形状を特徴としていますが、新しいUltraはフラット形状の高耐久サファイアガラスを採用しています。さらに、ディスプレイ周囲のフレームをガラス面よりも少し高く持ち上げて、ガラスにキズが付きにくいように配慮しています。従来のApple Watchらしくない、新鮮なデザインにも惹かれました。

専用の高耐久性バンドは「アルパインループ」「オーシャンバンド」「トレイルループ」の3種類。ケースのサイズは大きめですが、バンドを差し込む溝のサイズをSeries 8の45mmケースと揃えました。したがって、以前に発売された45mm/44mmのApple Watch用のバンドと互換性を確保しています。

  • バックルが簡単に外れないように作られている「アルパインループ」

筆者は、イケてるアウトドアスポーツと縁遠い人間ですが、一人で黙々とジョギングするのは好きです。Apple Watch Ultraは、本体の左側に新しいユーザーインターフェースとなる「アクションボタン」を設けました。クリックするとすぐにワークアウトを呼び出して始められたり、任意のアクションを選んで割り当てられます。

  • アクションボタンに割り当てる機能が選べます

高機能コンパスを搭載するウェイファインダー文字盤

Apple Watch Ultra専用のウェイファインダー文字盤は、標準でコンパス機能を搭載しています。コンパス機能を起動中にアクションボタンを押すと、2種類の電波をカバーする高精度なGPSが現在地点をコンパスウェイポイントとして記録。歩き始めた地点を自動的に記録して、道に迷った場合にバックトレースを始めることも可能。トレッキングや、初めて旅行した街を歩く時にも使えそうです。

そして、ウェイファインダー文字盤の選択中にDigital Crownを回すと、黒バックに鮮やかな赤色で表示する夜間向けの「ナイトモード」に切り替わります。8つのコンプリケーションが配置できるところもスグレモノ。まだ買ってもいないのに、ウェイファインダー文字盤にどのコンプリケーションを配置するか妄想が膨らんで止まりません。

  • ナイトモードに切り替えたウェイファインダー文字盤

今回のスペシャルイベントでは、従来のハイエンドモデルが進化したApple Watch Series 8(59,800円から)と、スタンダードモデルが第2世代に進化を遂げたApple Watch SE(37,800円から)も発表されています。新たなコンセプトのモデルも増えて、今年の秋冬以降にもまたApple Watchユーザーが一段と増えそうな気がしています。

  • デザイン・機能の完成度が高いApple Watch Series 8

  • 手ごろな価格も魅力的なApple Watch SEの第2世代機