MetaのVR(仮想現実)ヘッドセットの新製品が10月に登場する。CEOのMark Zuckerberg氏がポッドキャストの人気番組「The Joe Rogan Experience」に出演(8月25日に配信開始)して明らかにした。
VRの話題になった際に、Zuckerberg氏は「いくつかの大きな機能とともに新しいデバイスが10月に登場する」と述べた。今後のVRデバイスの機能の例として、視線と顔のトラッキングにより、VRの世界でアイコンタクトのような表現が可能になるソーシャルオプションについて語った。動かずに相手の話を耳を傾けている状態でも、笑ったり、顔をしかめたりといった表情をリアルタイムでアバターの表情に変換できる。
MetaのVRデバイスで開発中の製品というと、同社は「Project Cambria」(コードネーム)の製品発表を2022年後半に予定している。高解像度のフルカラーパススルー、高解像度カメラ、アイトラッキング用の内部センサーによって、豊かな複合現実(MR)体験を実現するデバイスだ。ビジネスや業務での利用を想定しており、Meta Quest Proと呼べるような位置付けになると見られている。The Joe Rogan ExperienceでのZuckerberg氏の説明から推測すると、Metaが10月に発表する新デバイスは「Project Cambria」である可能性が高い。
さらに将来についてZuckerberg氏は、ヘッドセットではなくより簡単に装着できるメガネになると語った。「世の中にある物理的なものの一部は物理的である必要がありません。イスや食べ物は物理的である必要がありますが、テレビのようなエンターテインメントの多くは物理的である必要はありません。壁にアプリを貼って指を鳴らせば、テレビのホログラムが現れます」とZuckerberg氏。5年後までにはインタビューにスマートグラスが使われ、ホログラム版のFacebookのトップがJoe Rogan氏と会話しているかもしれないと予測した。
ほかにもポッドキャストでは、InsutagramやFacebookでレコメンデーションを強化していく考えや他のソーシャルプラットフォームとの競争、情報の流れをコントロールできる立場の責任などについて語っている。