1カ月使ってわかったHalo+のよいところ

まず最初にHalo+の良かった点をまとめていきます。

高画質の映像と昼間でも見える明るさ

フルHD(1080p)でMEMC(モーション補正技術)により、残像感のない映像を映せるという映像は、プロジェクター初心者の自分にとっては文句無しにキレイです。明るさは900ANSIルーメンと高出力で、昼間の明るい時間帯でも問題なく見られます。ただ、暗い場面が多い映画だと少し見づらいなと感じるタイミングがあったため、カーテンを閉め切った状態での鑑賞をお勧めします。

  • ホームシアター、映画

    昼間にカーテンを開けた状態の映像

  • ホームシアター、映画

    昼間にカーテンを閉めて電気も消した状態の映像

台形補正機能が優秀

最もよいと感じる機能は、何といっても水平・垂直方向の自動台形補正機能です。据え置きプロジェクターのように、常に決まった場所から写すのではなく、台を設置し、コードをつなぎプロジェクターをセットしてから使用しています。そのため、投映角度や映すサイズが毎回異なります。

しかし、起動し調整が始まったわずか2~3秒後には既に整った四角形の映像が映し出され、さらにその後すぐにピントが合います。実用に全く問題がないどころか、技術力の高さに毎度感心してしまうレベルです。なお、正面、斜めからと角度を変えて映してみましたが、かかる時間は毎回2~3秒とほぼ変わりません。

【動画】
Halo+による自動台形補正機能・高速AFの様子です。プロジェクター設置場所をずらしたところ、画面の歪みを感知して自動で補正・AFがはたらきます(音声が流れます。ご注意ください)

起動スピードが速すぎる!

本体の起動にかかる時間が圧倒的に短く、画面が「ジワーっと」明るくなるのではなく、5~6秒で「パッと」起動するためストレスフリーです。リモコンの電源ボタンを押すと起動が始まり、テレビのように気軽に起動させられます。

サウンドが優秀

サウンド面では、本体にHarman/Kardonの5Wスピーカーを2基内蔵し、迫力のある音響効果が楽しめました。映像を映さずにBluetoothスピーカーとしても使用でき、オーディオ機器と考えても文句のない音質です。加えて、動作音が30dB以下のため、映画の音響を邪魔しません。

Googleアシスタントに対応したリモコンの操作性よし

リモコンはGoogleアシスタントに対応し、ダイレクトボタンから快適に使用できます。リモコンの内蔵マイクから「Amazon Prime Videoで〇〇を見せて」「音量を小さくして」といった呼びかけでコンテンツ検索や本体操作が行えます。また、文字を打っての検索などもリモコンの感度がいいのに加え、数文字打つと検索予測が出てくるため、不自由は感じませんでした。

1カ月使ってわかったHalo+のイマイチなところ

初期費用としてかなり高価であったことを除き、1カ月使用して感じた惜しいポイントをまとめていきたいと思います。

コードレスでの使用時間があと少し欲しい

唯一物足りなかった点は、内蔵バッテリーによる再生時間が節電モードを使っても3時間という点です。映画本編だけだと、2時間程度のものが多く、購入前に製品仕様を確認したときには気になりませんでした。

しかし実際に使ってみると、映画を見る際はAmazon Prime Videoなどの映像配信サービスから迷う時間があり、オープニングからエンディングまでじっくりと堪能すると基本的には1回あたり2時間半以上かかります。節電モードを使わずに映像を十分に楽しもうとすると足りず、映画の途中でコードをつなぎ直し、没入感が妨げられることに。

このような事態にならないよう、映画を見るときにはコードをつなぎながら使用しています。ドラマやテレビ番組を見る際は多くの場合、コードレスで使用できますが、スムーズに映画を見るためにはあと1時間、内蔵バッテリーによる再生時間があればと感じました。

このほか、映画5本に1回あるかないかくらいの頻度ですが、映像が一瞬カクっと止まることがありました。ただし、これは我が家のWi-Fiのせいかもしれません。