ソニーグループと本田技研工業は、高付加価値のEV(電気自動車)の販売とモビリティ向けサービスの提供を行う新会社「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」の設立に関する合弁契約書を締結したと6月16日に発表。2022年中に設立予定で、2025年のEV販売とサービス提供開始を目指す。

  • ソニーの「VISION-S」試作車両

ソニーとホンダは、2022年3月にモビリティ分野における戦略的提携に向けた基本合意書を締結していた。新会社のソニー・ホンダモビリティでは、ホンダの最先端の環境・安全技術をはじめとするモビリティ開発力、車体製造技術、アフターサービス運営の実績と、ソニーが持つイメージング・センシングや通信、ネットワーク、各種エンタテインメント技術の開発・運営の実績を持ち寄る。これにより、「利用者や環境に寄り添い進化を続ける新しい時代のモビリティとモビリティ向けサービスの実現を目指す」としている。

  • ソニーグループ会長 兼 社長CEOの吉田憲一郎氏。ソニーとホンダは2025年のEVの販売開始を目指す

4月にソニーモビリティの社長 兼 CEOに就任した川西泉氏が、ソニー・ホンダモビリティの代表取締役 社長 兼 COOに就く。新会社の所在地は東京都、資本金は100億円。出資比率は、ソニーが50%、ホンダが50%。

ソニーグループ 代表執行役 会長 兼 社長 CEO 吉田憲一郎氏のコメント

ソニーは、「モビリティ空間を感動空間へ」というビジョンのもと、セーフティ、エンタテインメント、アダプタビリティの三つの領域を軸に、モビリティ事業に取り組んでいきます。この領域での学びを重ねる中で、グローバルな実績と知見を有するHondaというパートナーに出会い、この度、合弁契約の締結に至ったことを、大変嬉しく思います。今後は、モビリティにおけるHondaの最先端の環境・安全技術をはじめとするモビリティ開発力、車体製造技術及びアフターサービス運営の実績と、ソニーのイメージング・センシング、通信、ネットワーク技術及び各種エンタテインメント技術の開発・運営の実績を合わせることで、モビリティの進化への貢献を目指します。

本田技研工業 取締役 代表執行役社長 三部敏宏氏のコメント

Hondaは「意志を持って動き出そうとしている世界中すべての人」を支えるパワーとなることができる存在でありたいと願い、モビリティを通じた社会変革の原動力となるべく、環境・安全・先進領域等、新たなチャレンジを続けています。今回、先進デジタル技術に強みを持ち、新たなチャレンジへの志を共にできるソニーと合弁契約締結に至ったことを大変嬉しく思います。3月の発表以降、多くの皆様より期待の声を頂いています。新会社では、異業種の組み合わせで化学反応を起こし、新しい価値を具現化していきます。ぜひご期待ください。

ソニー・ホンダモビリティ 代表取締役 会長 兼 CEO(予定) 本田技研工業 水野泰秀氏のコメント

モビリティの革新と新たな価値創造という大きなチャレンジのスタートラインとなる、合弁契約の締結を大変嬉しく思います。ソニーのセンシング技術やHondaの独創的なモビリティ開発力など、両社が異なる領域で持つ技術アセットを最大限に活用し、お客様に感動をお届けするモビリティとサービスを実現していきます。双方の知を集結し、新たな時代をリードしていきます。

ソニー・ホンダモビリティ 代表取締役 社長 兼 COO(予定) ソニーグループ 川西泉氏のコメント

「モビリティの進化への貢献」を掲げて取り組んできたこれまでの活動を具現化するにあたり、大きな節目となるこの日を迎えられたことを大変嬉しく思います。新会社では、ソニーとHondaが有する多くの強みを掛け合わせることで開発を加速し、安心・安全に根差した感動空間としてのモビリティや関連サービスの具現化を通じて、モビリティの進化をリードしていきます。