電動キックボードなどのマイクロモビリティサービス「LUUP」を展開するLuupは4月28日、お笑いコンビ・令和ロマンやストリートブランド「9090(ナインティナインティ)」とのコラボによるラッピング車両のメディア向けお披露目会を開催しました。
Luupにとって初となるラッピング広告で、今後の広告媒体ビジネスの本格展開を見据えた取り組みとなっています。
LUUPが令和ロマン&9090とコラボ、実現した背景
LUUP初となるラッピング車両は、令和ロマンの単独ライブ『RE:IWAROMAN』グッズにも使用されている、9090のテイストでデザインされたキャラクターが主役。コラボステッカーをまとったLUUPの車両(電動アシスト自転車、電動キックボード)が、原宿を中心に都内で100台配置されます。
トークショーでは、Luup代表取締役CEOの岡井大輝さん、9090など複数ブランドを手がけるyutori代表取締役社長の片石貴展さん、お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるまさんが登壇しました。
岡井社長は「単なる移動手段ではなく、今回の令和ロマン単独ライブの開催を広告で知らせることで、街全体に温かみと一体感を生み出したかった」とコラボの意図を語りました。
コラボの発端は、岡井社長とくるまさん、片石社長がそれぞれ親交のある間柄だったこと。3月末から急ピッチで話が進み、5月開催の単独ライブに合わせたスピード感のあるコラボが実現しました。
車両に描かれたキャラクターは、令和ロマンの単独ライブ『RE:IWAROMAN』のライブグッズとして、9090が制作したもの。くるまさんのキャラクターは鎌を持った死神がモチーフで、ケムリさんはこん棒を持ったキャラクターとなっています。ちなみに、令和ロマン×9090のライブグッズは、片石社長によれば「とんでもない反応」があったとのこと。
令和ロマンのKアリーナ公演は2万人規模。くるまさんが「全員に(コラボラッピングの)LUUPで来場してもらいたい」とコメントすると、岡井社長が「さすがにポートが足りない」と即座に返すひと幕もありました。ラッピング車両は5月半ば開催のライブに合わせた展開で、実施期間は4月30日~5月17日。ただし、ラッピング車両は28日より順次展開しています。
広告媒体としてのLUUPが持つ3つの強み
囲み取材で岡井社長は、LUUPが広告媒体として機能する強みを3つ挙げました。
まず、ステーション・車両・アプリがオフラインとオンラインで一体的に接続されていること。次に、走行中の車両という「動くもの」ならではの視認性の高さ。そして、都内だけで8,000箇所を超えるステーション密度で、コンビニ大手3社の合計を上回る水準であることを強調しました。
アプリ内広告についても、起動時のバナー、特定場所での表示、乗車終了後の「お疲れ様画面」という3つのタッチポイントを持つと説明。「乗り終わった後の1分間はアンケート回答率も高い」とし、エンゲージメントの質の高さも強調しました。
街中でのブランド認知向上に自信、「安全対策の土台は整った」
岡井社長は、今後の広告媒体としての展開について、将来的には1,000台から3,000台規模に拡大する予定と語りました。その一方で、今回の令和ロマン×9090のラッピング車両は単なるテストではなく、正式な広告媒体として展開しているとも付け加えました。
また、年間の広告獲得数を追うよりも、ブランドの認知向上への寄与を重視。ライブや映画、音楽などをリリースのタイミングで広告展開し、街中での認知が広がる効果を狙っているとのことでした。
今後は浅草や京都、名古屋など地方都市を含む複数エリアでの同時展開も視野に入れており、仮のたとえとして高松で「うどんのLUUP」を走らせるアイデアを挙げるなど、ご当地色を前面に押し出した企画も検討しているようです。
広告ラッピングを施した車両が違反走行することによるブランド毀損リスクへの対応を問われると、「この1年で安全対策を強化し、(広告を展開する)運営の土台が整った」と返答。警察との連携やGPSによる違反者自動検知システムの導入、違反を繰り返すユーザーの永久凍結など複数の安全対策を実施したことで、広告事業がスタート可能になったと判断したとのことでした。








