ソニーは、Sound AR(音のAR)を楽しめるアプリ「Locatone」を活用して新しい街歩き体験のアイデアを公募するプロジェクトを開催。グランプリには賞金100万円(1組)、特別賞には賞金10万円(数組)を制作補助金として進呈する。募集期間は6月15日から8月15日まで。

  • 「Locatone Creator Contest 2022」

プロジェクト名は「Locatone Creator Contest 2022」。手持ちのスマートフォンとイヤホンで、特定のエリアを歩いているときに臨場感ある音声が聞こえてきたり、ARの特別な演出を楽しんだりできる、Locatone(ロケトーン)アプリを利用したアイデアを募る。1次審査を通過したクリエイターには、Locatoneコンテンツの制作に進み、最終審査を実施。グランプリ受賞者はLocatone公認クリエイターに認定し、制作補助金として賞金100万円を贈呈する。

  • Locatoneに携わるソニーのメンバー(LinkBuds S発表会にて撮影)

テーマは「『渋谷』の街を舞台に、“リアルな場”と”音”を組み合わせた、新しい街歩き体験」。代々木公園・MIYASHITA PARKを中心とした渋谷周辺を舞台に、30分間程度(街歩き体験の所要時間)で体験できる企画であることが条件だ。Locatoneは以下のような使い方が可能で、それらを活かした企画案を、年齢や制作経験を問わず幅広く募集する。

  • ユーザーの位置(GPS)に連動した音声コンテンツの再生
  • 歩き・ジャンプなど、ユーザーの動きをスマホのセンサーで検知し、連動したインタラクティブな効果音を再生
  • 音声が特定の場所から鳴っているような、臨場感ある音声を再生
  • ARカメラ機能により、キャラクターなどと一緒に記念写真を撮影
  • 制作ツール「Locatone Studio」の制作画面イメージ

審査員は、『WHITE ALBUM2』や『冴えない彼女の育てかた』などを手がけた脚本家・小説家の丸戸史明氏、ジャンルを問わずさまざまなイベントの演出を手がける演出家の小栗了氏、YOASOBIプロデューサーの屋代陽平氏など。後日、追加発表も予定しているという。詳細は「Locatone Creator Contest 2022」公式サイトを参照のこと。

Locatoneアプリコンテンツは、これまでに「ムーミンバレーパーク」(埼玉・飯能市)や「方南町お化け屋敷オバケン」(東京・杉並区)のほか、東京・札幌・名古屋・大阪・福岡の各地で実施中の「YOASOBI『大正浪漫』SOUND WALK」などで展開されている。通常のイヤホンでも体験可能だが、ヘッドトラッキング機能に対応したソニーの“ながら聴き”スタイルイヤホン「LinkBuds」シリーズでは、ユーザーの動きに連動したインタラクティブな体験も実現する。

詳しくは山本敦氏による、Locatoneアプリでのコンテンツ制作に関するインタビューや「方南町お化け屋敷オバケン」の体験レポートを参照してほしい。

  • 「YOASOBI『大正浪漫』SOUND WALK」(日比谷公園にて撮影)

  • 「方南町お化け屋敷オバケン」のアプリ画面

  • 左が「LinkBuds」(WF-L900)、右が「LinkBuds S」(WF-LS900N)