最近SNSで「姫カット」が急上昇ワードになっている。どうやら海外の若者に人気となっているようだ。インスタグラムでの「#himecut」の投稿件数は1.6万件にものぼり、実際に髪型を姫カットにした写真を掲載する人を多く見ることができる。
姫カットとは、お姫様カットとも呼ばれ、前髪を額に垂らし、切り揃えたり、サイドの髪を頬や顎にかかる程度の長さで切り揃えるたりする髪型。姫カットといえば、1970年代、姫カットがトレードマークだった麻丘めぐみさんや早乙女愛さんを思い出す人も多いだろう。
この髪型が海外で知れ渡った理由のひとつに、日本のアニメやマンガ(の姫カットのキャラクターやそのコスプレなど)の人気を挙げる意見も見られるが、何がブームのきっかけなのかは諸説あるようだ。とにかく、認知度が急上昇していることは間違いない。
ところでこの髪型の起源、調べてみるとなんと平安時代まで遡るという。当時、成人した女性の儀式に「鬢削ぎ(びんそぎ)」というものがあった。鬢削ぎとは、耳にかかる部分の髪(鬢)を、短く切り揃えることをいう。その髪型が、庶民の間でも広まり、流行したのが、現代の姫カットの起源だそうだ。
ネット上では「姫カットといえば麻丘めぐみでしょうが!!」「姫カットはモモちゃんだろぉぉぉぉ異論は許さん!」「姫カットで太楼さん思い出す」など、姫カットといえば! と思い思いの人物を上げる声が寄せられた。