Acerは5月18日、新製品発表会イベント「Next@Acer」を開催し、環境に配慮した製品群「Vero」シリーズの新製品を多数発表した。

発表された製品は、ノートPCの「Aspire Vero」シリーズ、ディスプレイ一体型PC「Veriton Vero AIO」をはじめ、外部ディスプレイ、キーボードやマウスなどのアクセサリ。Veroシリーズは2021年より展開しているが、新モデルではより環境に優しい仕様の採用が推し進められている。

Voroシリーズの製品は「リユース、リデュース、リサイクル」をコンセプトとし、リサイクル素材を使用するだけでなく、リユースやリサイクルを容易に行えるデザインを採用している点が大きな特徴。一例としてプラスチック素材にはリサイクルプラスチックや海洋プラスチックを積極的に用いており、ボディは塗装を実施しない無垢仕様。梱包パッケージにも再利用可能なデザインを採用したことで、リサイクルへの負荷も配慮されている。

Aspire Vero

  • 「Aspire Vero」

VeroシリーズのノートPC新モデルとなる「Aspire Vero」。14型フルHD、および15型フルHD液晶搭載モデルが用意され、いずれも狭額ベゼル仕様。OSはWindows 11で、CPUには第12世代Coreプロセッサーを搭載しており、Intel Evo Platformにも準拠する。また、独自ユーティリティ「VeroSense」をプリインストールし、電力消費を抑えた利用も容易に行えるようになっている。

環境負荷への取り組みとして、PCR(Post Consumer Recycled)素材をボディに30%、キーキャップには50%利用。ボディの塗装は行われていない。タッチパッドには海洋プラスチックのリサイクル素材を採用した「OCEANGLASSタッチパッド」を採用する。

さらに梱包素材にはリサイクル紙を80%、リサイクルプラスチックを100%採用するとともに、印刷塗料には水性塗料を採用。さらに、梱包パッケージ自体を収納ボックスやネコ用のキャットハウス、プランター、PCスタンドなどに活用できるようなデザインとなっている。

PCの仕様としてはCPUに第12世代Core i7などが搭載でき、メモリはLPDDR4Xを最大16GB(15型モデルは最大24GB)、内蔵ストレージは最大1TBのPCIe SSDを搭載可能。無線LANはWi-Fi 6Eに準拠する。サイズおよび重量は、14型モデルがW328.67×H17.9×D223.57mm/1.5kg、15型モデルがW363.4×H17.9×D238.mm/1.8kg。

Veriton Vero AIO

Veriton Vero AIOは、Veroシリーズ初のディスプレイ一体型デスクトップPC。ボディ素材に加えて付属のマウスやキーボード、梱包材にもPCR素材を活用したことで、アメリカが定める電子製品環境評価基準「EPEAT」においてGoldの認定を受けている。

CPUは第12世代Core i9などが搭載でき、ディスクリートGPUとしてGeForce MX550も搭載する。ディスプレイ上部には、フリップ式の500万画素Webカメラを搭載。このWebカメラはIRセンサーも内蔵し、Windows Helloや、Tobbi Awareなどの顔認証にも活用できる。加えて、プライバシーシャッターも備えている。

ディスプレイはフルHD(1,920×1,080ドット)解像度の24型IPS液晶。狭額ベゼル仕様で、画面占有率は88%に達している。その他の仕様はメモリが最大64GB、内蔵ストレージが最大1TBのPCIe SSDと最大2TBのHDDを搭載できる。サイズはW326.26×H540.6×D46.5mm。

この他にも、24型ディスプレイ「Vero B247Y G」や27型ディスプレイの「Vero CB273」、1,280×800ドット表示対応のプロジェクタ「Vero PD2325W」、キーボード「Vero Keyboard」、マウス「Vero Mouse」などが発表された。

  • 24型ディスプレイ「Vero B247Y G」

  • プロジェクタ「Vero PD2325W」

  • キーボード「Vero Keyboard」マウス「Vero Mouse」