NTTドコモが2022年夏モデルを発表しました。ハイスペックモデル4機種、スタンダードモデル4機種、ドコモケータイ1機種の計9種をラインナップ。もはやキャリアが先行して発表するのではなく、メーカーが発表した後にキャリアが追随して発表することが定着した印象ですが、今回も同日に発表されたばかりの新型「Xperia」シリーズを含め、すべて発表済みの製品となります。

ここから、ドコモの新製品ラインナップをあらためてご紹介していきます。なお、今回の夏モデルのうち、「AQUOS wish2 SH-51C」「arrowsケータイベーシック F-41C」をのぞく7機種は、「いつでもカエドキプログラム」に対応しており、回線契約の有無に関係なく端末の返却を前提として割引価格で購入できます。

  • 夏モデルラインナップ

    ドコモの2022年夏モデルラインナップ。ちなみにこの写真ではわからないと思いますが、展示されていた「AQUOS R7」は背面パネルにドコモロゴがない試作版で、実際にはドコモロゴなどが入るそうです

サムスン電子 Galaxy S22/Galaxy S22 Ultra/Galaxy A53 5G

サムスン電子からはハイスペックモデルとして「Galaxy S22 SC-51C」「Galaxy S22 Ultra SC-52C」、スタンダードモデルとして「Galaxy A53 5G SC-53C」の3モデルが登場します。

「Galaxy S22 SC-51C」はすでに4月21日から販売を開始しており、ドコモでの一括価格(ドコモオンラインショップ価格、以下同)は127,512円、いつでもカエドキプログラム利用により実質負担額73,392円となります。

  • Galaxy S22

    Galaxy S22。本体カラーは3色(左からファントムホワイト、ファントムブラック、ピンクゴールド)を用意します

  • Galaxy S22 ファントムブラック

    6.1インチのFHD+ Dynamic AMOLEDディスプレイを搭載。ハイエンドスペックながらコンパクトなボディ

  • Galaxy S22の背面

    背面には3つのカメラを搭載。それぞれ50MP、10MP、12MPのセンサーとなっています

「Galaxy S22 Ultra SC-52C」は、Sペンによる手書き入力に対応し、いよいよSペンを本体に内蔵できるようになりました。従来の「Galaxy Note」シリーズが統合された形で、最上位モデルとして全部入りの機種となっています。

こちらも4月21日に発売済みで、ドコモでの一括価格は183,744円、いつでもカエドキプログラム適用時の実質負担額は105,864円です。

  • Galaxy S22 Ultra

    Galaxy S22 Ultraは、本体カラーが2色(左からバーガンディ、ファントムブラック)となります

  • Galaxy S22 Ultraで月を撮影

    6.8インチの大画面にQuad HD+のDynamic AMOLEDを搭載。デジタルズームで100倍までの超望遠撮影も可能なので、画質はそれなりになるものの月の撮影なども可能です

  • Galaxy S22 Ultraの背面

    背面カメラは4つのクアッドカメラ。メインカメラは従来通り108MP(1億800万画素)という超高画素センサーです

スタンダードモデルの「Galaxy A53 5G AC-53C」は、64MPセンサーのメインカメラ、超広角カメラ、マクロカメラの3つに深度測位カメラを加えたマルチカメラを採用。カメラ性能を強化したコストパフォーマンスに優れるモデルです。発売は5月下旬以降の予定で、現時点で価格は未定とされています。

  • Galaxy A53 5G

    Galaxy A53 5G。カラーはオーサムブルー、オーサムホワイト、オーサムブラックの3色を用意

  • Galaxy A53 5Gのディスプレイ

    ディスプレイは6.5インチのSuper AMOLED、解像度はフルHD+、メモリは64GB、ストレージは128GBなどとなっています

  • Galaxy A53 5Gの背面

    カメラ性能を強化。ナイトモードなど、使い勝手のいいカメラに仕上がっています

  • 右側面
  • 左側面
  • 本体側面。シンプルなデザインとなっています

ソニー Xperia 1 IV/Xperia 10 IV/Xperia Ace III

ソニーからは発表されたばかりの「Xperia 1 IV SO-51C」「Xperia 10 IV SO-52C」「Xperia Ace III SO-53C」の3モデルが発売されます。ハイエンドモデルの「Xperia 1 IV」とスタンダードモデルの「Xperia 10 IV」「Xperia Ace III」という位置づけです。

「Xperia 1 IV SO-51C」は、従来通りのトリプルカメラですが、望遠カメラで85-125mm(35mm判換算)の光学ズームを採用した点が大きなトピックです。前モデルでは70/105mmの焦点距離を切り替える形でしたが、今回は光学的にズームします。

動画撮影時にはデジタルズームを含む16~375mmまでシームレスにズームできるようになり、利便性が向上。すべてのカメラで高速センサーを採用したことでリアルタイム瞳AFや20コマ/秒のAF/AE追従連写に対応するなど、カメラ性能が向上しました。

  • Xperia 1 IV

    外観上は前モデルからあまり変化のないXperia 1 IV。本体カラーはブラック、アイスホワイト、パープルの3色です

  • Xperia 1 IVの背面

    フラットでシンプルなデザイン。Xperia 1 IIIと比べるとカメラの位置など、わずかな変化があります

  • Xperia 1 IVの側面

    個人的に、側面からGoogleアシスタントボタンがなくなったのは大きな変化です

  • Xperia 1 IVのカメラ部

    一番下にある望遠カメラがちゃんとした光学ズームになりました

さらに大きな変化として、「Xperia 1 IV」ではドコモ版としてもeSIMをサポート。デュアルSIMが利用可能です。

発売は6月上旬以降で、一括価格は190,872円、いつでもカエドキプログラムでは実質負担額110,352円となります。

  • Xperia 1 IVのeSIM設定画面

    Xperia 1 IVにはeSIMの設定画面が追加されています。n3/n41/n77/n78(3.5GHz)/n78(3.7GHz)/n79/n257という幅広い5G帯域をサポートしているのもポイントでしょう

「Xperia 10 IV SO-52C」は、コンパクトなボディに5,000mAhの大容量バッテリーを搭載。161gという軽量なボディを実現しました。カメラはトリプルカメラで、必要十分な性能を備えています。

  • Xperia 10 IV

    Xperia 10 IVの本体カラーはミント、ラベンダー、ホワイト、ブラックの4色です。このうちラベンダーはドコモオンラインショップ限定カラーです

限定カラーのラベンダーでは、端末購入金額の1%相当をドコモとメーカーが寄付するという取り組みも行われます。寄付先は日本赤十字社になります。発売は7月上旬以降の予定で、一括価格は64,152円、いつでもカエドキプログラムでは41,712円です。

  • Xperia 10 IV

    上位モデル譲りのスタイルを採用したXperia 10 IV

  • Xperia 10 IVの背面

    背面もシンプルなデザインでトリプルカメラを搭載

「Xperia Ace III SO-53C」は、コンパクトなボディで5Gに対応したエントリークラスのモデルです。初めてのスマートフォンユーザーにも使いやすいUI「かんたんホーム」を搭載して、シニアや子供向けに適したスマートフォンとなっています。

発売は6月中旬以降の予定で、一括価格は34,408円、いつでもカエドキプログラムでは26,488円となります。

  • Xperia Ace III

    Xperia Ace III。カラーはブリックオレンジ、グレー、ブラックの3色です

  • Xperia Ace III正面

    コンパクトでシンプルなボディ

  • Xperia Ace IIIの背面

    背面もスッキリしています。カメラはシングルカメラです

  • かんたんホーム

    「かんたんホーム」に設定すれば初心者でも使いやすそうです

シャープ AQUOS R7/AQUOS wish2

シャープからはハイスペックモデルとして「AQUOS R7 SH-52C」、スタンダードモデルとして「AQUOS wish2 SH-53C」の2モデルが登場。特にライカカメラと協業し、1インチセンサーを搭載した「AQUOS R7」は、弱点とされていたAF性能が大幅に高速化するなど、カメラ性能が向上して注目です。

「AQUOS R7 SH-52C」は、発表されたばかりのハイエンドモデルで、基本性能もハイスペックなモデルですが、1インチセンサーを搭載したカメラ機能が特徴です。前モデルの「AQUOS R6」に比べて画素数が2,020万画素から4,720万画素に大幅に増加。ピクセルビニングによって3.2μmというスマートフォン最大級のピクセルピッチを実現しています。

  • AQUOS R7

    AQUOS R7。本体カラーはブラックとシルバーの2色。なお、シルバーはドコモオンラインショップ限定カラーで、購入代金の1%相当をドコモとメーカーが日本赤十字社に寄付することになっています

センサーの画素自体にAFセンサーを組み込んだ「全画素Octa PD AF」を搭載し、位相差AFが可能になったことでAFが高速化。ピクセルビニングを加えて画質と使い勝手の向上が期待できます。AIを駆使した被写体認識なども注目点です。

「AQUOS R7」でもeSIMをサポートして、デュアルSIMとして利用可能になっています。ドコモのハイスペックモデルのうち、今後発売予定の2機種がeSIMをサポートしたことで、今後の標準となる可能性もありそうです。

発売は7月下旬以降の予定で、価格は現時点で未定となっています。

  • AQUOS R7

    大画面のフラットディスプレイを搭載したAQUOS R7

  • AQUOS R7 側面

    本体側面。やや鋭角な側面はカメラらしいデザインと言えるかもしれません。なお、AQUOS R6にはあったGoogleアシスタントボタンがこちらも廃止されています

  • AQUOS R7 カメラまわりをLUMIX DMC-CM1と比較

    カメラ周りのデザインも変更。使い込んで汚れてしまっているのが恐縮ですが、私物の1インチセンサー搭載「LUMIX DMC-CM1」とデザインを比べてみると、AQUOS R7が沈胴式レンズをモチーフにしているのがより感じられます

「AQUOS wish2 SH-51C」は、前モデルからSoCを変更して性能を向上させたモデルで、基本的にはマイナーバージョンアップと言えます。いつでもカエドキプログラムを使わなくても2万円台が予想される低価格のスマートフォンで、環境にも配慮した製品としても位置づけられています。発売は6月下旬以降の予定。

  • AQUOS wish2

    AQUOS wish2。本体カラーはホワイト、チャコール、ブルー、コーラルの4色

  • AQUOS wish2 正面

    Xperia Ace IIIと同様にコンパクトなボディ

  • AQUOS wish2 背面

    シンプルでスッキリとしたシングルカメラの背面デザイン

FCNT arrowsケータイベーシック

FCNTからは「arrowsケータイベーシック F-41C」が登場。シンプルな折りたたみ型のフィーチャーフォンスタイルで、無線LANやBluetooth、おサイフケータイなどの機能を省き、基本的には従来のスタイルで電話とメールだけを使いたいというニーズに応える製品です。

ワンプッシュオープンで使いやすさを高めたほか、端子がUSB Type-Cになって扱いやすくなった点も特徴です。発売は5月13日で、一括価格は14,850円です。

  • arrowsケータイベーシック F-41C

    arrowsケータイベーシック。本体カラーはネイビーとゴールドの2色

  • arrowsケータイベーシック F-41C 正面

    シンプルなフィーチャーフォンスタイル

  • arrowsケータイベーシック F-41C 背面

    背面にはカメラを搭載

  • arrowsケータイベーシック F-41C サブディスプレイ

    時計表示などの簡単な表示が可能なサブディスプレイも備えています

  • arrowsケータイベーシック F-41C USB-C端子

    側面にUSB Type-C端子を搭載

  • arrowsケータイベーシック F-41C テンキー

    大型のテンキーを備えています