4月7日に、サムスン電子ジャパンの最新スマートフォン「Galaxy S22」シリーズや、久しぶりに国内発売が決定したAndroidタブレット「Galaxy Tab S8」シリーズなどが発表されました。発表当日には報道関係者向けの体験会も実施され、実機に触れる機会を得ましたので、その模様をご紹介します。まずは「Galaxy S22」シリーズから見ていきましょう。
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Galaxy S22シリーズなど、複数のGalaxy製品が発表されました。製品を紹介したのは同社Evangelistの久野沙絵子氏
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この日発表されたスマートフォン4製品。左から「Galaxy S22 Ultra」「Galaxy S22」「Galaxy A53」「Galaxy M23」
「Galaxy S22」は本体の高さを少しカット
「S22」シリーズは、Galaxyスマートフォンのハイエンドモデルとして、ハイスペックを詰め込んだスマートフォン。このうち、「Galaxy S22」は、持ちやすくバランスの良い約6.1インチのディスプレイを搭載したモデル。本体の高さが前モデルの152mmから146mmに短くなったことで、手のひらでの収まりが良くなった印象です。
基本的なデザインや機能は前モデルを踏襲していますが、SoCがSnapdragon 8 Gen 1となり、パフォーマンスが向上。5Gは新たにミリ波もサポートしたので、エリアは限られるとは言え、通信性能も向上しています。
重さは以前の約171gから約168gとわずかに軽くなっています。バッテリー容量は4,000mAhから3,700mAhと減少したものの、SoCの刷新でバッテリー効率は良くなっているといいます。
待望のSペン内蔵を果たした「Galaxy S22 Ultra」
「Galaxy S22 Ultra」は、いよいよSペンを本体に内蔵できるようになりました。前モデルはSペンでの手書きに対応したものの、ペンは別途持ち歩く必要がありました。これまではGalaxy Noteシリーズと区別されていたSペンへの対応ですが、内蔵ができるようになったことで、Noteシリーズとの統合を果たした形です。
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底面左側にSペンが内蔵されています
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Sペンの性能は、Note20 Ultraと比べてもレイテンシーが約3倍も改善していて、Noteシリーズよりも書き味が向上しています
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Sペンを使って検索ボックスに手書きで検索をしたり、マルチウィンドウでWebの情報などを簡単に保存したりできます
前モデルではドコモからのみ発売された「Ultra」ですが、今回はauからも発売。基本的なスペックは前モデルを踏襲していますが、SoCにはSnapdragon 8 Gen 1を採用。パフォーマンスが向上しているといいます。
カメラはメインが1億800万画素、光学3倍の望遠カメラが約1,000万画素、光学10倍の望遠カメラが約1,000万画素、超広角カメラが約1,200万画素のクアッドカメラとなっています。
今回のS22シリーズでは、いずれも夜景撮影を強化した「ナイトグラフィー」がアピールされています。連写合成によって暗所でもより明るく、低ノイズの写真が撮れるため、特に夜景撮影や夜の人物撮影で威力を発揮します。
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実際にデモで撮影された画像
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Galaxy S22 Ultraでノーマル撮影。通常の撮影ですが、十分に明るく写ってはいます
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これがナイトモードでの撮影になると、さらにノイズが減少し、暗部の明るさが向上しています
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人を撮影してみても、顔が暗くなったりせず、明るく撮影できています。これが手持ちで撮影できているという点もポイントです
超強力なズーム機能
特に「Galaxy S22 Ultra」は光学10倍カメラを搭載し、さらにデジタルズームを併用することで最大100倍までのズームが可能となっているなど、使い勝手のいいカメラとなっています。
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デジタル100倍ズームで月を狙ったところ。月を認識すると、ピントが無限遠になって、ISO感度が低く(ISO160)、シャッタースピードが速め(1/50秒)になり、夜空の月がきちんと写るような露出設定になります
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ちなみにこちらは月を認識する前の通常の撮影設定。全体的に真っ暗なのでISO感度が高くなり(ISO3200)、シャッタースピードもあまり速くならない(1/35秒)ため、月が明るくなりすぎてしまいます。ピントも遠方の月に合っていません