Samsung ElectronicsとWestern Digitalは3月30日、次世代ストレージ技術の標準化や広範な分野での採用に向けて協業すると発表した。

協業はエンタープライズやクラウドアプリケーションに焦点を当てたもので、なかでもZNS SSDなど新しいD2PF(Data Placement, Processing and Fabrics)技術の標準化や普及を促進。エンドユーザーは新しい技術が複数のベンダーからサポートされることを期待でき、より導入を前向きに検討できるようになるとしている。

両社はすでにZNS(Zoned Namespaces)SSDやSMR(Shingled Magnetic Recording)HDDなど、ZNSストレージデバイスに関して主導しており、SNIA(Storage Networking Industry Association)やLinux Foundationなどを通じてフレームワークを定義していくという。

  • ZFSストレージにおけるデータ利用の概念図

なお、ZNSとはデータをアクセス頻度などに基づいてグループ化し、記憶媒体へのシーケンシャルなアクセスを行うことで保存容量の最大化や書き込み動作数の低減、記憶媒体の寿命延長を図る技術のこと。Western Digitalの公式チャンネルでは、同社の技術者がZNSにおけるアドバンテージを紹介する短い動画がいくつか公開されている。

The Benefits of Data Center ZNS SSDs