新フラグシップスマホ「Xiaomi 12」シリーズ発表 - 日本では発売予定なし

シャオミ（Xiaomi）は3月15日、フラグシップスマートフォン「Xiaomi 12」シリーズ3機種を海外で発表した。なお、シャオミ・ジャパンの公式Twitterによれば、日本国内での販売予定はない。

• Xiaomi 12シリーズ

6.73インチの大画面で最も性能の高い「Xiaomi 12 Pro」、CPU性能などはProと共通で一回り小さい6.28インチの「Xiaomi 12」、スペックを抑えた廉価版の「Xiaomi 12X」の3機種をラインアップする。

3機種共通の特長として、ディスプレイは120Hz駆動とタッチサンプリングレート最大480Hz、Dolby VisionやHDR 10+に対応。高速なUFS 3.1とLPDDR5メモリを搭載し、フラグシップシリーズにふさわしい性能を備える。

「Xiaomi 12 Pro」は大型センサー／クアッドスピーカー／120W急速充電が特徴

ハイエンドのXiaomi 12 Proは、メインカメラにソニーの新型センサーIMX707（約5,000万画素）を採用。1/1.28インチの大型センサーでより多くの光を取り込むことができ、フォーカススピードや色精度も向上した。センサーサイズは異なるが、超広角カメラや望遠カメラにも同じく5,000万画素級の高画素センサーを採用する。

クアルコムの最新ハイエンドチップ「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載し、前世代からグラフィック性能を約30％向上。6.73インチWQHD+（3,200×1,440ドット）の有機ELディスプレイとハーマン・カードン監修のクアッドスピーカーを備える。

また、急速充電機能にも注力。有線では独自規格「Xiaomi HyperCharge」による120W充電ができ、4,600mAhのバッテリーを約18分でフル充電できる。無線でも最大67Wのワイヤレス急速充電に対応する。

• Xiaomi 12 Pro

• Proのみ120W急速充電に対応する

250ドル安い「Xiaomi 12」も性能はPro並み

999ドルからのXiaomi 12 Proに対し、Xiaomi 12は749ドルからと250ドル安い。Snapdragon 8 Gen 1を搭載するなど上位機種並みの基本性能を持ちながら、一部機能を削って手に取りやすい価格に抑えている。

画面サイズは一回り小さく、6.28インチフルHD+（2,400×1,080ドット）の有機ELディスプレイを搭載。スピーカー数は減ってデュアルスピーカーとなるが同じくハーマン・カードン監修のものであり、Dolby Atmos／Dolby Vision／HDR 10+対応という負けず劣らずのエンタメ性能を備える。

カメラは約5,000万画素（広角）＋約1,300万画素（超広角）＋約500万画素（テレマクロ）。なお、5,000万画素のメインカメラはProに採用された大型センサーのIMX707（1/1.28インチ）ではなく、1/1.56インチとされている。

充電性能にも違いがあり、有線の急速充電は最大67Wとなる。ワイヤレス急速充電はProと同じ50Wに対応する。バッテリー容量は4,500mAh。

• Xiaomi 12

「Xiaomi 12X」はSnapdragon 870搭載、649ドルから

3機種のなかで最も安いXiaomi 12Xは、649ドルから購入できる。画面サイズは6.28インチで、ボディはXiaomi 12とほぼ共通となっている。

安さの理由としては、Xiaomi 12 Pro／Xiaomi 12が搭載するSnapdragon 8 Gen 1ではなく、Snapdragon 870を採用した点が挙げられる。Snapdragon 870は高性能なSnapdragon 8シリーズの一員ではあるがハイエンドとして開発されたチップではなく、前世代のSnapdragon 865を元にCPUクロックなどを上げた「安くて速い」チップという立ち位置である。

ディスプレイやカメラ構成はXiaomi 12と同様で、デュアルスピーカーと4,500mAhのバッテリーを搭載する点も同じ。ワイヤレス充電には対応せず、67Wの有線急速充電に対応する。

Xiaomi 12シリーズの主な仕様