シャオミ(Xiaomi)が、6.43インチ有機ELディスプレイを搭載したエントリー向けAndroidスマートフォン「Redmi Note 11」を3月4日に発表しました。発売日は3月10日で、市場想定価格は24,800円。楽天市場内のXiaomi公式ストア、および直販サイト「mi.com」では、それぞれ先着500台を「早割価格」として22,800円で販売します。

レビューの前にお伝えしておくと、Redmi Note 11は24,800円という価格以上のクオリティーの端末であることは間違いありません。ただ、実際に数日試用して、いくつか気になる点もありました。カメラテスト、ベンチマークも実施しているので、最後までじっくりご覧ください。

  • Xiaomi「Redmi Note 11」市場想定価格24,800円(早割価格22,800円)

ストレージ128GBモデルも用意してほしかった!

Redmi Note 11は、OSに「MIUI 13」(Android 11ベース)、SoCに「Snapdragon 680」(8コア、最大2.4GHz、Qualcomm Adreno 610 GPU、6nmプロセス)を採用。メモリ(RAM)は4GB(LPDDR4X)、ストレージ(ROM)は64GB(UFS2.2)を搭載しています。

ディスプレイは6.43インチFHD+有機EL(2400×1080ドット、409ppi、輝度700cd/m2(HBM)・1000cd/m2(ピーク輝度)、色域DCI-P3、コントラスト比4,500,000:1、リフレッシュレート最大90Hz、タッチサンプリングレート最大180Hz、Corning Gorilla Glass)を搭載。画面上部のフロントカメラはパンチホール仕様です。

  • ディスプレイは6.43インチFHD+有機EL。サイズは159.87×73.87×8.09mm、重量は179g

  • ボディーは指紋が付きにくいマット仕上げ。カラーはこのトワイライトブルーと、グラファイトグレー、スターブルーの3色を用意。バイブはZ軸リニアモーター(垂直方向に振動)を採用

通信機能は4G(デュアルSIM)、Wi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.0に対応。インターフェイスはUSB Type-C、3.5mmヘッドセット端子を搭載しています。赤外線ブラスターにより、赤外線リモコン機能を利用可能です。

ストレージは少なめですが、microSDメモリーカード(最大1TB)を装着して容量を増量可能。ただし、microSDメモリーカードに記録できるのは、カメラ、テーマ、ギャラリーのデータのみ。アプリは保存できません。

  • 上面には3.5mmヘッドセット端子、スピーカー、赤外線ブラスター、マイク、下面にはスピーカー、USB Type-C端子、マイクを用意。上面と下面に搭載されたふたつのスピーカーにより、ステレオサウンドを再生できます

  • 右側面にはボリュームボタン、指紋認証センサー一体型電源ボタン、左側面にはSIMカードトレイを配置

  • SIMカードトレイには2枚のnanoSIMカードとmicroSDメモリーカードを装着可能

ボディーはIP53の防滴仕様。サイズは159.87×73.87×8.09mm、重量は179g。バッテリーは5000mAhを内蔵しています。バッテリー駆動時間は公表されていませんが、33WのACアダプターが同梱されており、バッテリー充電時間は61分と謳われています。

安価なエントリー機ですが、パッケージには本体以外に保護ケース、USB Type-Cケーブル、ACアダプター、SIM取り出しツール、説明書類が同梱。画面保護フィルムは1枚貼り付け済みです。あと必要なのはイヤフォンぐらいですね。

  • パッケージには本体以外に、保護ケース、USB Type-Cケーブル、ACアダプター、SIM取り出しツール、クイックスタートガイド、保証に関するお知らせが同梱

  • 保護ケースはソフトタイプ(TPU素材)。端子をカバーするフタが付属しています

  • ACアダプターは満充電までの速度が前世代の78分から61分へと短縮。USB Type-Cケーブルの長さは実測100cm

  • ACアダプターの型番は「MDY-12-EA」。仕様は入力100-240V~0.7A、出力5V 3A、9V 3A、12V 2.25A、20V 1.35A、11V 3A、容量33W

日本で発売されるのは4GB+64GBモデルのみですが、グローバルでは4GB+128GB、6GB+128GBモデルもラインナップされています。64GBではインストールするアプリケーションを厳選する必要があり、ストレージ128GBモデルも日本市場に用意してほしかったところです。

有機ELディスプレイを搭載しているのにHDRには非対応

Redmi Note 11は、DCI-P3の色域を備える有機ELディスプレイを搭載しているのが売り。しかし、グローバルの製品公式サイトやスペック表にはHDRに関する記載がありません。設定画面にもHDRに関する項目は見当たらず、YouTubeやNetflixアプリでHDRコンテンツを再生できませんでした。XiaomiにHDR対応について問い合わせたところ、Redmi Note 11はHDRに非対応で、今後対応する予定もないとのことです。ちょっと残念ですね。

  • ディスプレイは6.43インチFHD+有機EL。フロントカメラはパンチホール仕様で全画面感が強いです

  • デフォルトのリフレッシュレートは60Hz。「設定→ディスプレイ→リフレッシュレート」から90Hzに変更可能です

  • 「設定→常時オンディスプレイとロック画面→常時オンディスプレイ」をオンに設定すると、画面タップ後に10秒間各種情報(時間、日付、バッテリー残量など)を表示できます

  • DCI-P3の色域を備える有機ELディスプレイを搭載していますが、YouTubeやNetflixアプリでHDRコンテンツを再生できません

価格以上のカメラ画質ですが、望遠、夜景はちょっと苦手

本製品には「5000万画素AIクアッドカメラ」と名付けられた、5000万画素メイン(F1.8)、800万画素超広角(118度、F2.2)、200万画素マクロ(F2.4)、200万画素深度カメラで構成されるリアカメラ(F2.4)と、1300万画素のフロントカメラ(F2.4)が搭載されています。

  • リアカメラの配置は、上がメイン、左中央が超広角、右中央が深度、左下がマクロ、右下がLEDフラッシュです

やや露出が高い写真が撮れることもありますが、特にメインカメラの写りは24,800円のスマートフォンのものとは思えません。強い色が画面内に入っても、色が引っ張られることは今回はありませんでした。ある程度光量があれば、ミドルレンジ、フラッグシップと遜色ない撮影が可能だと感じました。

  • 1倍(メイン)で撮影

  • 1倍(メイン)で撮影

  • 1倍(メイン)で撮影

ただ、光学的な望遠カメラは搭載しておらず、最大倍率のデジタルズーム10倍ではかなり粗く感じられます。スマホで見たり、L版で印刷するなら十分実用レベルですが、遠くの被写体を撮影したいのならほかの端末を選んだほうがよいでしょう。

  • 0.6倍(超広角)で撮影

  • 1倍(メイン)で撮影

  • 2倍(メイン)で撮影

  • 10倍(メイン)で撮影

  • 10倍(メイン)で撮影

マクロ撮影はピント合わせが難しいですね。6.43インチの画面でもピントが合っているのかどうか分かりにくいので、前後に動かして複数枚シャッターを切っておくことをお勧めします。

  • マクロで撮影

夜景モードについては、看板や照明などの白飛びは抑えられているのですが、暗部のディテールが失われ、ノイズも目立っていますね。カメラのハードウェア的な性能をソフトウェア処理で補い切れていないという印象です。ただし、本製品の価格帯のなかでは、トップクラスの夜景撮影性能を備えていると思います。

  • 1倍(メイン)の夜景モードで撮影

  • 1倍(メイン)の夜景モードで撮影

  • 2倍(メイン)の夜景モードで撮影

「AnTuTu Benchmark V9.3.1」の総合スコアは248680

処理性能については、定番ベンチマーク4本で計測を実施しましたが、「AnTuTu Benchmark V9.3.1」の総合スコアは248680に留まりました。記事執筆時点のAnTuTu Benchmarkのランキング1位は「iQOO 9 Pro」で、総合スコアは997944なので、Redmi Note 11はその約25%のスコアということになります。

  • ベンチマークは、「ゲームターボ」と「パフォーマンスの最適化」を有効にして実施しました

  • 「AnTuTu Benchmark V9.3.1」の総合スコアは248680、「Geekbench 5.4.4」のMulti-Core Scoreは1649、Single-Core Scoreは374、「3DMark」のWild Lifeは450、「AI Benchmark」の総合スコアは26.9

  • 記事執筆時点(3月3日)のAnTuTu Benchmarkのランキング1位は「iQOO 9 Pro」で、総合スコアは997944

ただし、バトルロイヤルゲーム「PUBG: NEW STATE」を実際にプレイしてみましたが、起動にはやや時間がかかるものの(アップデートがないときで39秒前後)、ゲームが始まってしまえばストレスなく対戦を楽しめました。グラフィック品質を調節すれば、新しめの3Dゲームでもプレイできるタイトルはあるわけです。

  • 「PUBG: NEW STATE」は起動にはやや時間がかかるものの、ゲームがスタートすれば特にストレスなくプレイできました

  • AnTuTu Benchmark実行中のディスプレイ面の最大温度は32.1度(室温23.5度で測定)

  • 背面の最大温度は30.4度

抜群のコスパ、エントリースマートフォンのド定番の1台

有機ELディスプレイを搭載し、望遠、夜景はやや弱いものの5000万画素AIクアッドカメラはこの価格帯のスマホとしてはトップクラス。グラフィック品質を欲張らなければ3Dゲームだってストレスなく遊べます。5GやFeliCaへの対応が必須でないのなら、Redmi Note 11は抜群のコスパからエントリースマホのド定番の1台といえるでしょう。