GNオーディオジャパンは、Jabraブランドの新製品として、日常的な聞こえにくさを解決するという医療グレードの聴力強化機能を搭載した、完全ワイヤレス型のスマートイヤホン「Jabra Enhance」を2月25日に発売する。価格は89,000円(非課税)。カラーはダークグレー。

  • Jabra Enhance

Jabraオンラインストアとビックカメラ、ヨドバシカメラ、Amazonのほか、全国の補聴器専門店や、補聴器取り扱い眼鏡店で販売する。ビックカメラの店頭と通販サイト、Jabraオンラインストアで2月14日から先行予約を開始した。

GN傘下で補聴器などを手がけるGNヒアリングジャパンと協業し、Jabraのオーディオ技術とGNの聴覚に関する専門知識を結集し、聴力強化や音楽再生、通話といった3つの機能を盛り込んだ“小型スマートイヤホン”。一般的な補聴器ユーザーよりも若い40〜60代で、「補聴器などを使うほどではないが、軽度の聞こえにくさを自覚している」という人をターゲットとしている。

  • Jabra Enhance

耳穴型補聴器として管理医療機器の認証を取得しており、医療機器認証番号は「303ABBZX00062000」。Jabraサポートデスクで製品のサポートを受けられる。なお、聴力強化機能では周りの音を大きく増幅するため、聞こえに問題がない人には通常のJabraイヤホンを推奨している。

  • Jabra Enhanceの装着イメージ

聞き取りにくい音声をクリアで自然に聞こえやすくするための4つのサウンド処理機能を搭載。自然な音質を追求した「ワープ コンプレッション」、さまざまな騒音環境下で快適なリスニングとクリアな音声を提供するという「環境連動ノイズリダクション」、ハウリングを抑制して音質を高める「自動デジタルフィードバック抑制」、正面から聞こえる音声を超指向性ビームで選別し、聞き分けが難しい環境でも声の鮮明さを確保する「両耳連動ビームフォーミング」を備えている。

  • 聴力強化のための最先端マイクロプロセッサなどを採用

iOS向けの「Jabra Enhance」アプリと連携して、自分にあったきこえの調節やリスニングモードの変更など、自分の聴力やニーズにあわせてカスタマイズ可能。リスニングモードは「アダプティブモード」、「フォーカスモード」、「サラウンドモード」の3種類を用意し、切り替えて状況に合わせたきこえを実現する。

同アプリはiPhone11以降、iOS 15以降をサポート。なお、アプリでの設定はイヤホン側に保存するが、iPhone以外では機能しないという。Androidデバイスへの対応については検討中とのこと。

  • Jabra Enhanceアプリの画面イメージ

小型で目立たないデザインで、着用してもワイヤレスイヤホンとして違和感のない見た目に仕上げた。装着性に関しては、快適さと確実なフィット感を追求し、日常的に長時間の着用を可能にしたという。IP52準拠の防塵防滴仕様で、汗や雨にも耐えるとのこと。

  • イヤホン本体

補聴器代わりになるほか、音楽を聴く完全ワイヤレスイヤホンとしても使用できるという。また、4マイクテクノロジーを採用し、ハンズフリー通話が可能だ。

Bluetooth5.2に準拠。対応コーデックの詳細は非公開だが「パワフルなストリーミング音質とクリアな通話・音楽再生を実現する高音質コーデック」を採用したとする。

1回の充電で最長10時間の連続再生が可能。充電ケース併用時は最長30時間。付属の充電ケースはUSB Type-C端子を装備する。ワイヤレス充電には非対応。3サイズのシリコン製イヤージェルなどが付属する。

  • 右が付属のシリコン製イヤージェル