◆FF XIV 暁月のフィナーレ(グラフ23~28)
FF XIV 暁月のフィナーレ
SQUARE ENIX
https://jp.finalfantasyxiv.com/benchmark/
昨年7月に公開された、FF XIV 暁月のフィナーレのオフィシャルベンチマークである。ちょっと負荷が軽めということでこれまでは試してこなかったが、今回の様なエントリ向けには丁度手頃だろうと判断した。
ベンチマークをダウンロードして展開、起動するとこの画面になる(Photo24)。描画品質だが、今回は「高品質(デスクトップPC)」を利用した(Photo25)。ちなみにこのオフィシャルベンチマークの結果そのものは独自の計測スコアのみが示されるので、OCATを併用して実フレームレートを測定している。
ということで結果だが、平均フレームレート(グラフ23)を見ると1.5Kはちょっとインフレ気味だが、2Kだと100fps前後でどのビデオカードでもまぁプレイには支障がない。ただRadeon RX 6500 XTは2.5Kで急にフレームレートを下げているのは、やはりメモリバスの制約であろうか?(というか、Infinity Cacheが飽和したのだと思われる)。グラフ24の最大フレームレートがちょっと暴れてる理由はフレームレート変動の所で説明するとして、Radeon RX 6500 XTの最小フレームレート(グラフ25)が2.5Kで急速に落ちてるのは、やはりメモリバス周りの問題に思える。2Kで56fpsなのが、2.5Kで38fpsというのはちょっと下がりすぎな感はある。
さて最大フレームレートが暴れている理由だが、このベンチマークはいくつかのシーンを繋ぐ形で構成されており、この繋ぎ目の所で急にフレームレートが爆上がりする、というちょっと嫌な特性がある。結果、妙なスパイクがあちこちに湧いてくるわけで、これが最大フレームレートが振り切っている理由である。逆にこうしたピークを抜いて変動を見ると、1.5K/2K(グラフ26・27)ではRadeon RX 6500 XTとGeForce GTX 1650 Super/1660あがそう大きく変わらない結果で推移しているのがお分かりかと思う。逆に言うと、平均フレームレートがこの頻繁に発生するスパイクにやや引っ張られている感もあり、その意味では実フレームレートではなく(繋ぎ目の計測を省く)ベンチマークのスコアで比較した方が妥当なのかもしれない。そのスコアだが表2の様になっており、Radeon RX 6500 XTは健闘しつつもややビハインドを負っているといったところ。とはいえ、2Kで「とても快適」、2.5Kでも「快適」であるから、とりあえず2Kでのプレイには支障がない事に変わりはないが。
■表2 | ||||
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GTX 1650 Super | GTX 1660 | RX 6500 XT | RX 6600 XT | |
1600×900 | 17530 | 17181 | 15927 | 20849 |
1920×1080 | 14594 | 15158 | 13482 | 18606 |
2560×1440 | 9240 | 10183 | 8227 | 14711 |
◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ29~34)
Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
ベンチマーク方法はこちらに準じる。設定は
Quality:Medium
Ray Tracing:Off
とした。
平均フレームレート(グラフ29)を見ると、そもそもGeForce GTX 1650 SuperとGeForce GTX 1660でそれほど大きな差が無いが、Radeon RX 6500 XTは丁度その中間、という微妙なポジションにある。まぁ1.5K/2KではほぼGeForce GTX 1660に近いが、2.5Kでは流石に 厳しいという感じか。最大/最小フレームレート(グラフ30・31)を見ても、この3つがかなり近い性能であることが示されている。フレームレート変動(グラフ32~34)もこれを裏付けており、この3つのグラフの差の小ささを見れば、ほぼ同レベルと判るかと思う。ただRadeon RX 6500 XTのターゲットが2Kにある以上、ことShadow of the Tomb Raiderに関して言えば、GeForce GTX 1660相当の性能、として良いかと思う。