ヤフーは1月11日、同社が提供する防災通知アプリ「Yahoo!防災速報」において、「Yahoo!リアルタイム検索」と連携し、Twitterに投稿された災害状況を「災害マップ」に表示する機能の提供を開始した。

【お詫びと訂正のお知らせ】初出時、「災害マップ」を「防災マップ」と記載している箇所がありました。お詫びして訂正させていただきます。(2022年1月11日 14:50)
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「Yahoo!防災速報」の「災害マップ」は、各地点の災害状況をリアルタイムに地図上で共有できるもの。ユーザーへ早期に災害の状況を知らせることで、防災行動の判断に役立てられることを目的としており、自治体や気象庁などの公的機関から発信される情報や、ユーザーによる災害状況報告、報道機関や防災・救助活動にあたるNPO・防災士による情報などが閲覧できる。

このたび提供開始となったのは、災害に関する写真・動画付きのツイートを「災害マップ」に表示する機能。災害状況を視覚的によりわかりやすくすることが狙いで、台風・大雨などの風水害だけでなく地震や大雪などにも対応する。表示する事故や地震・台風などの災害に関するツイートをまとめて表示する「Yahoo!リアルタイム検索」の「事故・災害」タブから、位置情報を取得できる災害に関するものを抽出し、「災害マップ」に反映する仕組みだ。

利用にあたっては、「Yahoo!防災速報」アプリを開いて「マップ」をタップするだけ。これで「災害マップ」が起動し、地図上に表示されているアイコンをタップすると投稿内容が表示される。「リアルタイム検索で続きを見る」をタップし、「Yahoo!リアルタイム検索」で関連投稿を確認することもできる。

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    利用イメージ。「災害マップ」を開くと地図上にツイートが表示されており、タップすると詳細を確認できる。さらに「リアルタイム検索で続きを見る」をタップすれば「Yahoo!リアルタイム検索」が起動する

内閣官房 情報通信技術総合戦略室が発行する「災害対応におけるSNS活用ガイドブック」では、SNSを通じて発信される情報は即時性を有し現場の被害状況を把握するための貴重な情報源であるとされている。現場では「リアルタイムでの災害状況の把握」や「情報収集手段の不足」に課題を感じている防災・災害対応の従事者が多く、本機能によりSNS情報を通じて災害発生時におけるリアルタイムの災害状況把握がしやすくなることが期待される。