東京メトロは12月20日、東京・飯田橋駅構内にある「お忘れ物総合取扱所」に、忘れ物通知サービス「Tile」の専用アクセスポイント「Tileアクセスポイント」を設置する。実施は 2021年12月24日から。

  • Tileが取り付けられた忘れ物と、ユーザーへの通知イメージ

東京メトロで拾得された忘れ物(拾得物)は、当日は拾得駅で保管されるが、拾得翌日から4日目までは、飯田橋駅構内にある「お忘れ物総合取扱所」で保管される(5日目以降は警視庁遺失物センターに移され、3カ月保管後に処分)。

Bluetoothによる通信機能を持つTileは、スマートフォンの専用アプリからTileで音を鳴らしたり、逆にTileからスマートフォンを鳴らしたりできる忘れ物トラッカー。また、最後にTileのBluetooth通信を検知した場所をユーザーに通知するほか、例えばTileを紛失したり盗難されたりした際、そのデバイスの近くを通った他のユーザーのTileアプリが自動でクラウドに接続し、アプリを通じて場所を通知してくれる「Tileネットワーク」も提供している。

今回、Tile製品から発信されるBluetooth電波を受信するTileアクセスポイントが、東京メトロ線内の忘れ物が集約される飯田橋駅構内の「お忘れ物総合取扱所」に設置される。これにより、Tile製品が付いた忘れ物が「お忘れ物総合取扱所」に届くと、その位置情報やメッセージがTileユーザーに通知されるようになる。

東京メトロによると、2020年度の忘れ物受領件数は約35万件。21年度と比べると約28万件減少しているといい、Tileアクセスポイントの導入により、忘れ物の早期発見および返却率向上を目指す。

  • 東京メトロの忘れ物拾得後の流れ。飯田橋駅にある「お忘れ物総合取扱所」にある間(拾得翌日~4日目)の返却率向上を目指す